17日、行方不明者の家族が集まる珍島体育館を訪れ、全力で救援活動に取り組むと彼らに約束する朴大統領 |
交錯する希望・絶望・悲しみ・憤怒。沈没した韓国大型客船「セウォル号」の沈没事故で行方不明になった約300人の乗客家族は、さまざまな感情で身が引きちぎられるような思いを抱き続けている。しかし、家族が無事戻って来るという一縷の望みは、少しずつ崩れつつある。環球時報が報じた。
17日未明、乗客家族の慰問に訪れた韓国のチョン・ホンウォン首相は、気持が高ぶった家族から水をかけられた。韓国の民衆は、政府のお粗末な危機管理対策や救援活動に対し、不満をますます募らせている。朴槿恵(パク・クネ)大統領は、夜を徹して現場で捜索・救援活動の指揮にあたった。
「セウォル号」の大惨事に、韓国は国全体が大きく揺さぶられた。祈り・批判・反省などさまざまな感情が韓国の人々に湧き起こり、交錯した。韓国は造船業では世界ナンバーワンだというのに、沈没したセウォル号は、日本で18年間運行した中古船舶を買い取ったものだったという事実に驚愕し、事故発生後30分で現場に到着した救援隊が、今になってもなぜか船室に潜入できていない事実に納得できず、先進国であり東アジアの強国である韓国が、大惨事を前にすると簡単に弱さを露呈し、慌てふためく様子を目の当たりにし、とうてい理解できないようだ。
今回の事故は、座礁による天災なのか、それとも爆発やテロによる人災なのだろうか?さまざまな憶測が飛び交う中、世界中のメディアは、「人命救助が最優先」という共通認識で一致している。韓国政府は17日、初期調査の結果を発表、事故船の針路を急きょ変更するよう命令した船長に矛先が向けられた。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月18日