「お母さんが元気でありますように!」6月1日の国際子どもの日に願い事を尋ねられた甸柳第1小学校1年生の児童、趙暁晞さんは、玩具や旅行などと答えず、他の子どもとは違う回答をした。中国青年網が伝えた。
彼女の母親は彼女が2歳の時に交通事故で両足を失った。両親が離婚した後、彼女と母親は互いだけを頼りに寄り添って生きてきた。あまりに多くの試練を経たためか、現在の趙さんはわずか7歳の子どもながら、非常に大人びて物分かりがよい。小学校に入学したばかりの子どもにとって、これはやや残酷だとも言える。しかし彼女の母親は、この子は全く不満を言わないと語る。6月1日の国際子どもの日にも、趙さんの唯一の願いは母親と一緒に過ごすことだけだ。「お母さんが元気ならいい」。
▼「疲れても大変でもいい。お母さんが元気ならばいい」
2010年夏のある日の夜11時、母親の趙亦静さんは親戚の家から帰宅しようとした時に、低血糖のため道路に倒れこんだ。その時ちょうど1台のコンクリートミキサーが通りかかって彼女をひいてしまい、彼女は両足を失った。
「退院してからは、娘が私の足代わりになってくれた」。趙亦静さんは笑顔で語る。退院したばかりの頃は、両足を失ったため、喉が渇いても立ち上がって水の1杯も注ぐことができず、トイレに一人で行くことも難しかった。しかし3歳の趙暁晞さんが食事作りや洗濯、トイレの手伝いや飲み水の用意、買い物などを身に着けて支えてきた。
趙暁晞さんはわずらわしい家事に文句も言わない。「お母さんが元気なら、それだけでいい」。彼女はいつも笑顔でこう語る。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年6月8日