香港でこのほど公表された「香港青少年発展・家庭状況」アンケート調査によると、伝統的華人社会家庭の「厳父慈母」モデルは、すでに「猫パパ・虎ママ」に変化し、母親が厳しく子育てする程度が、父親よりも増していることが明らかになった。
理由について専門家は、父親の長期単身赴任のため子どもとふれあう時間が少なく、さらに「夫は外、妻は内」の伝統的家事分担が母親を、「厳母」を演じる子育てに導いた、と分析している。
専門家は、父親がより子育てを分担することで母親の負担を減らし、また父母が子育て基準を共有することで、「虎ママ」「猫パパ」を避けられる、と提唱する。保護者の子育て基準は子どものメンタルヘルスに大きく影響する。両親共通の子育て基準があれば、子どもの自制力、メンタルヘルスは比較的良好になる。
これに反し、心理的威嚇などの手段で子どもを抑制すれば、子どものメンタルヘルスのレベルは下がる。今回の調査で、幼い頃から子どもに中国の伝統的価値観、たとえば親孝行、師を尊ぶことを日頃から諭すことで、子どもはいっそう社会に適応しやすくなる、と調査のデータでわかった。
間違った子育て手法により、親子関係が不協和音が生じる可能性がある。保護者は子どもの特徴に応じて「虎ママ」あるいは「猫パパ」を演じるべき、と専門家は指摘している。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年12月5日