安栄さん(42)は母親の気分転換をしようと、世界旅行に出かけた。旅行では車椅子5台を壊してしまったものの、10数カ国・地域を巡り楽しんだ。それより一番大事なのは、鬱病の母親がだんだん明るくなり笑うようになったことだ。北青網が伝えた。
安さんは家族の末っ子で、母親が大好きな「深刻なマザコン」と自称している。旅行好きな安さんは中国各地を旅行しているが、母親を旅行に連れて行きたいと考え始めた。
2006年、安さんは母親を連れて三亜行きの飛行機に乗った。母親が飛行機に乗るのは初めてだった。安さんによると、飛行機内で母親は窓の外を見つめ、両手で座席をしっかりとつかみ、少し怖がっている様子だったという。母親は最初、旅行なんて贅沢すぎると考え、旅行に行きたがらなかった。
2009年からこれまでに安さんと姉、甥などは母親を連れてタイや日本、韓国、モルジブなど10数カ国を訪れた。
安さんは、いつとははっきり言えないものの、母親の鬱病が旅行を通じて治癒されたことを感じている。写真を見ると肉付きがよくなり、笑顔を浮かべる母親の姿が撮影されている。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年3月26日