北京語言大学の日本人留学生、神原立行さんと馬場聡太郎さんは、北京から広州までの約2000キロを、19日間をかけて自転車で走り抜けた。新華網が伝えた。
2人の留学生は6月28日に北京語言大学を出発し、携帯電話のナビゲーション機能を使いながら、北京市、河北省、河南省、湖北省、湖南省を経て、19日後に目的地・広州駅に到着した。途中、黄河や長江を横断し、中国北方と南方の異なる気候や文化・環境を体験した。
彼らは今回の旅の目的について、「自転車の旅を通じて、広い中国についてもっとよく知りたかった」と語る。
神原さんは「今回の体験は特別だった。日本で昔、東京から広島まで自転車で旅したことがあったが、今回とはそれとは全く別ものだった。日本は道路状況は良いが、旅の途中で助けてくれる人や、積極的に話しかけてくれる人はほとんどいない。中国はそれとは違って、道は悪いが、人の温かさを感じた」と語る。彼らは旅の途中で、水や食事をくれたり、休ませてくれる人に出会い、感動したという。
自転車旅行の前と後で、神原さんの中国に対する見方は大きく変わった。中国での留学生活も数年になるが、自転車旅行を終えた後、中国への理解がまだまだ足りなかったことに気づいたという。
馬場さんも今回の旅で、多くの中国の友人と知り合った。「ただの旅行ではなく、暖かい旅行だった。やさしい人々に出会い、心が温まった。自分の体験した中国と、中国の暖かさを周りの日本人に伝えていきたい」と馬場さんは語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月18日