人気小説「盗墓筆記(The Lost Tomb)」に、「10年後の2015年に長白山で青銅門が開かれ、張起霊の帰りを待つ」という言葉があり、作者の南派三叔も「この日に、盗墓筆記の本当の結末をつける」と語っていた。日付は2015年8月17日。そのため、同小説の大勢のファンがここ数日、長白山に詰めかけ、ごった返している。西安晩報が報じた。
同小説のファンなら誰でも知りたい「結末」
この「10年の約束」は、「盗墓筆記8」に出てくる、主役・呉邪と張起霊の約束だ。
同小説のファンなら誰でも知りたいその「結末」。その証人になろうと、17日から中国各地の同小説のファンが続々と長白山を訪れている。ファンらはネット上で、呉邪を探す様子を「生中継」したり、登山方法を投稿したりしている。17日午前、1万人以上がサインした横断幕と長白山に来ることができない人の思いを携えた同小説ファンの代表者も登場した。
小説ファンでごった返す長白山
小説やドラマ、映画などに出てくる場所に観光客が押し寄せるというのはこれが初めてではない。例えば、映画「後会無期(The Continent)」に出てきた浙江省の東極島も、一躍有名になった。また、ドラマ「一代梟雄(A Hero)」に出てきた陝西省の青木川も、大勢の観光客が詰めかけた。今回、長白山も、観光客でごった返し、大渋滞が起こっている。
同ブームにより、今年の夏休み、長白山の観光客数は50%増加した。ただ、受け入れることのできる観光客の数も限りがあるため、問題発生も懸念される。そのため、南派三叔は、懸念を表明し、「長白山のホテルは予約でいっぱいで、観光地も飽和状態。行くことを考えている人は、できるだけ計画を中止してほしい。既に長白山に行っている人は、安全に注意するほか、現地の環境保護に努めてほしい」と、呼び掛けている。
「人民網日本語版」2015年8月20日