習近平国家主席と英国のキャメロン首相は21日午後、ロンドンで行われた中英ビジネスサミットに出席した。人民日報が伝えた。
習主席は「中英両国は産業構造の補完性が強く、共に提唱する市場開放の理念が近く、自由貿易推進、相互投資拡大という望みが同じだ。『1ベルト、1ロード』の枠組での中英の協力展開は前途有望であり、潜在力が大きい」と指摘。中英協力の新局面を開拓することについて次の4点を提案した。
(1)相互信頼の強化においては深化を強調する必要がある。両国協力の基礎は政治的相互信頼であり、相互信頼なしには、いかなる協力も成り立たない。私の今回の訪問で、中英は21世紀に向けたグローバル包括的・戦略的パートナーシップを共同構築することを決定し、両国の今後5~10年間の各分野の協力について方向性を指し示した。これは中英協力を加速するに違いない。
(2)戦略の連結においては強化を強調する必要がある。中英が戦略と産業政策の連結を強化するのは、両国協力を深めるうえで当然のことだ。中国側は「1ベルト、1ロード」建設、第13次五カ年計画、「インターネット+」、「中国製2025」への英国の資金、技術、人材の参加を歓迎しており、英国企業に政策情報や良好な投資環境を引き続き提供したいと考えている。英国政府も「英国工業2050戦略」を打ち出した。これは中国の発展戦略や産業政策と高度に一致し、両国協力に大きなチャンスをもたらす。
(3)具体的協力においては実行を達成する必要がある。中英協力は確実な成果を挙げる必要があり、それによって初めて両国の多くの民衆に恩恵を与えることができる。双方は原子力、高速鉄道、インフラ整備など大型プロジェクトを着実に仕上げ、これら象徴的協力のできるだけ早い実行を促す必要がある。双方は長期的効果のある制度を築き、地方間の経済・貿易協力を深化するべきだ。中国側は中英の中小企業協力の推進を望んでおり、引き続き中国企業の対外投資を奨励するとともに、英国企業の対中投資・事業展開を歓迎する。英側が引き続き中国企業に良好な投資環境とより円滑な環境を提供することを希望する。
(4)方式、方法においては「新」の字を際立たせる必要がある。われわれは新興産業協力を踏み込んで推進し、中国の七大戦略的新興産業と英国の八大技術・戦略産業との互恵協力を展開する必要がある。中英の企業は双方協力を展開する際、第三国との協力も展開し、連携して国際市場を開拓することができる。中国側は英側と共に一層協議し、第三国の需要、同意、参加を基礎に、各自の強みを発揮して、アジア、アフリカ、中南米などの国々の発展を共に助けることを望んでいる。各方面の要素を総合的に考慮し、政府と社会資本の協力、建設―経営―譲渡など様々な投融資・運営モデルを科学的に評価し、優れたものを選び、強みによる相互補完を行い、協力の経済効果、社会効果の最大化に努め、両国民により良く幸福をもたらす必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年10月22日