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中国初の極地観測用全地形対応車、南極に向け出発

人民網日本語版 2015年11月05日15:33

中国の極地観測設備の国産化が、重要な一歩を踏み出した。中国極地研究センターと貴州詹陽動力重工有限公司が共同開発した、中国初の極地観測用全地形対応車の交付式が4日、中国極地観測国内基地で開かれた。同車両は極地科学調査船「雪竜号」と共に南極に向け出発し、中国第32次南極科学観測に加わる。新華社が伝えた。

貴州詹陽動力重工有限公司の呂黔総裁によると、中国初の極地観測用全地形対応車は、全天候型・多機能型の水陸両用車で、雪原、砂漠、干潟、山間部、水域などの複雑な地形上を走行できる。最高速度は時速60キロ、水中移動速度は時速5キロで、高さ0.6メートルの障害物、幅1.5メートルの溝を容易に突破できる。また−41度から40度の環境で稼働でき、−50度から70度の環境に耐えることができる。

中国極地研究センターの孫波副センター長は、「中国第32次南極科学観測で、貴州詹陽動力重工有限公司の技術者である曹黔華氏は観測隊の隊員らと共に、極地観測用全地形対応車の極端な条件下における各種試験を実施し、データを収集する」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年11月5日

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