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水中美人カメラマンを追う 百万元の撮影スタジオ

人民網日本語版 2015年11月20日08:21

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水中の世界と聞くと、「神秘的」「ロマンチック」「唯美」といったキーワードが浮かぶ。多くの場合そうした光景はアート作品の中でのみ見ることができ、一般的にはスクーバダイビングを体験したときにしか鑑賞することができない。近年、水中カメラマンという職業が四川省成都市で秘かに興こり、水中撮影という一般的な生活とはかけ離れたイメージの体験が身近なものになろうとしている。

四川省出身の馬祺鋭さん(28)は、五輪金メダリストの蒋文文と蒋婷婷の水中ウェディング写真を撮影した人物で、「中国一美しい水中カメラマン」としてテレビにも登場する。水中カメラマンの間では有名人だ。

8日、馬さんはお客の水中アート写真を撮るため、早朝からスタジオで水質や水温、カメラのバッテリーなどをチェックし、準備万端でお客が来るのを待っていた。「ダブル11」(11月11日)を間近に控え、馬さんの水中撮影スタジオは予約でいっぱいだった。馬さん本人に撮影を依頼する場合は来月まで待たなければならないという。

水中と地上ではまったく別の世界。被写体とカメラマンに関わらず、非常に厳しい条件が課せられる。泳げない人に対しては水への恐怖を取り除く指導を根気よく重ねる。水を飲んでむせてしまう場合も多い。そのため事前に水に慣れてもらうことが大切で、この過程にも忍耐力が必要だ。それが済めば今度は水中で目を開き、ポーズを取ることができるようになってようやく撮影が始まる。衣装1着の撮影に数時間かかることもあり、多い日は6着の衣装を撮影する。

馬さんの撮影スタジオは成都南部の別荘エリアにあり、恒温機能をもつ水中スタジオに改装するために百万元(1元約19.3円)近くを費やした。

1回の水中撮影につき数時間も水中に浸かることもある。どうしてそんな辛い職業についたかと聞かれた馬さんは、「水中にいる時間をとても楽しんでいる。撮った写真が美しければ疲れも感じない」と語った。(編集IM)

「人民網日本語版」2015年11月20日

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