第12期全国人民代表大会第4回会議が5日午前9時、人民大会堂で開幕、李克強国務院総理が政府活動報告を行い、計画報告と予算報告の審査が行われた。
2015年の政府活動の回顧において李総理は、2015年の経済運営は合理的な区間を維持し、国内総生産(GDP)は67兆7千億元(1元は約17.5円)に達し、成長率は6.9%で、世界の主要経済体の中で上位であったと述べた。また、食糧生産は「12年連続の増産」を実現、消費者物価指数(CPI)の上げ幅は低水準を維持した。とりわけ、雇用情勢は総じて安定を維持し、都市部新規雇用者数は1312万人で全年の所期目標を超え、この点は経済運営における大きな注目点となったと述べた。
構造調整にも積極的進展が見られた。国内総生産におけるサービス業の比重は50.5%まで上昇し、初めて「半分の山河」を占めた。経済成長への消費の貢献率は66.4%に達した。ハイテク産業と装備製造業の成長速度は一般工業より速く、GDP単位あたりエネルギー消費は5.6%減少した。
国民生活にもさらなる改善が見られた。全国の1人当たり平均可処分所得は実質7.4%増加、経済成長速度より速いスピードであった。昨年末、住民の貯蓄預金残高は8.5%増となり、4兆元強増額した。
過去1年間における成果は容易なものではなかった。これらの成果は極めて複雑かつ厳しい国際環境の中で得られたものであり、国内の矛盾が大きく突出し、経済の下押し圧力が強まる中得られたものであり、中国の経済規模が60兆元という高基数の中得られたものである。現在、GDPの1ポイント増は、5年前の1.5ポイント増、10年前の2.5ポイント増に相当する。経済規模が大きいほど、成長はより困難となる。(編集IM)
「人民網日本語版」2016年3月5日