2016年「人民網両会(全国人民代表大会・全国政協会議)調査」が15日スタート、人々が関心を寄せる18の議題をめぐり、ネット上で調査が展開された。現時点で、「収入」が、注目度ランキング第2位をキープしている。人民網が報じた。
〇ネットユーザーの6割、「今の収入に不満」
全国28省(自治区・直轄市)は22日、各地の2015年住民収入指標を発表した。このうち21省(区・市)では、都市部住民の収入が8%以上の増加率を維持、16省(区・市)では、農村部住民の収入が9%の増加率を維持した。12省(区・市)の住民収入増加率はGDP成長率を上回り、北京・上海エリア住民の年収は「8千ドル(約90万円)」の大台に乗った。
ネットユーザーは、自分自身の収入レベルをどのように評価しているのであろうか?「自分の現在の収入に満足していますか?」という選択質問に対し、「満足していない」を選んだネットユーザーは63.17%に上り、「自分の収入はまあまあのレベル」は約3割(30.66%)、「自分の収入に満足している」あるいは「非常に満足している」は6.15%にとどまった。
収入アップの方法に関する選択質問については、「今の職場でベースアップ要求」と答えた人は6割を上回った。「資産運用商品への投資」を選んだ人も16.22%を占め、これも収入増の一方法として広く受け入れられていることが明らかになった。「転職」「昇進」「社内での配属換え」を選んだ人は全体の2割を占めた。
〇賃金格差のトップは「業界間格差」
「あなたは、現在の賃金格差はどこに最も顕著に表れていると思いますか」という選択質問に対し、「業界格差」を選んだ人は24.62%、「一般社員と管理職の差」は23.11%、「地域格差」は18.24%、「都市・農村の格差」は16.13%、「組織内の正規雇用者か否かで同一の業務内容でも報酬が異なる」は14.88%だった。
賃金格差が最も著しく見られるトップ3は、「業界格差」「一般社員と管理職の格差」「地域格差」で、これは2015年同期の調査と変わらなかった。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年2月26日