四川省犍為県では現在でもなお、旧式の蒸気機関車「嘉陽小列車」の運行が続いており、このほど観光シーズンのピークを迎えた。名を聞きつけた大勢の観光客が国内外からこの「小列車」に集まり、春に向けて動き出している。新華網が伝えた。

「18世紀の産業革命の歴史における活きた化石」と呼ばれる「嘉陽小列車」は旧式のナローゲージの蒸気機関車で、今でもなお石炭投入、ブレーキ制御、ポイント切りかえなどを当時のまま手動で行っている。ゲージは76センチ2ミリで一般的なゲージの半分しかないため、「ミニレール」の列車とも呼ばれている。1990代初頭、芭蕉溝の古い炭鉱地の石炭が徐々に枯渇し、小列車も旅客輸送にシフトし始めた。

2006年4月、嘉陽小列車は政府によって工業遺産の形で文化財として保護されたあと、現地では、文化観光資源を発掘し、石炭に付随する産業、観光業など共同開発の道を模索し、供給側改革を通して発展を求めてきた。2015年、嘉陽小列車の観光客数は延べ13万人にも達し、1100万元（約1億8920万円）の収益をもたらした。新華網が伝えた。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年3月21日