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カンフーの名手は遊び心いっぱいの72歳 山西省

人民網日本語版 2016年04月21日16:27

公園で「尽天年」という拳法の修行をする劉富中さん。いつも別々に暮らしているにもかかわらず、彼の妻は劉さんの生活スタイルに賛同しない。しかし夫婦は一緒にいる時間をとても大事に思っている。「老頑童」のような劉さんが毎日壁や木に登るのはお手の物だ。家の前の小さな木の枝にぶら下がる劉さん。彼は毎日数十分間、このようにぶら下がっている。もし都市に住んでいたとしたら、劉富中さんは毎日路線バスに乗り公園で1日過ごすようにしている。開脚、ブリッジ、ハイキックなど若者でも難しくてできないポーズを次々に決めており、早朝練習の人々をしきりに驚かせる劉富中さん。公園付近の人々は皆、劉富中さんは公園界隈の有名人で、大半の人が彼を知っている。遊び疲れた彼は知り合いの麺皮店内でしばし休憩を取っている。劉富中さんは路線バスを待つ間、身体を鍛えながら雑談をしている。毎晩10時頃、劉富中さんは身体をこする。自身がキープする逞しい筋肉を見ながら満足気だ。「髭男爵」の劉富中さんが自身のあごひげを整えている。彼は普段から自分のイメージに注意を払っている。
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山西省晋中市楡次区の駐車場で毎朝、真っ白な頭髪と長いひげをたくわえた高齢男性が開脚、ブリッジ、ハイキックなど若者でも難しくてできないポーズを次々に決めており、早朝練習の人々をしきりに驚かせている。中国新聞網が伝えた。

この高齢男性の名は劉富中さん(72)。幼い事から武術が好きだった劉さんは21歳の時、太原市の形意拳の名門である李貴昌氏に師事し、正式に修行に入ってすでに50年余りになる。劉さんは、「体は非常に良好だ。数十年来、殆ど病気をしたことがない。完全に武術訓練の賜物だ」と話す。

元気いっぱい、美しい白髪、明るい性格、飛ぶが如くの健脚、遊びに熱中…これらは劉さんが人に与える第一印象だが、彼をよく知る友人たちは彼を「仙人」と形容するのを好む。

居住環境に対して厳しい条件を持つ劉さんは都市部における自動車の排気ガス汚染が酷いと考えており、木々が生い茂り空気が新鮮な農村に長く住みたいと願っている。これを受けて彼の娘たちが特別に資金を出し合い、太谷県の農村に1軒の家を購入したのだが、劉さんの妻は不便なのが気に入らないため彼と一緒に住むことを嫌がり、高齢の夫婦は2か所で別々に暮らしている。

生活の中で、劉さんは殆ど毎日布団を干し、ごしごし身体をこするが、石鹸類など化学原料を含んだ生活用品は使ったことがなく、歯磨きも歯磨き粉を使うことはない。劉さんは、「自分は遊び心が大きいので、壁や木に登るのが好きだ。いつも外に出て山や川で遊んでいる。典型的な月光族(毎月の給料を全部使い果たす人)で常に年金を使い果たしているので、皆から『老頑童』(天真爛漫で人をからかうのが大好きな人)と呼ばれている」と話す。

「年老いると、家族団らんの楽しみのほかにも人生を楽しみ、愉快な気持ちを保たなければいけない」と劉さんは続ける。そんな彼の夢はこの世のものとは思えない桃源郷のような場所に行って100歳以上生き、陽気な「仙人」になることだ。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年4月21日

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