潘基文国連事務総長は4日午前、G20杭州サミットメディアセンターで記者会見を開いた。人民網記者からの質問に対し、「今回のサミットは国連が制定した持続可能な開発のための2030アジェンダの実行計画を制定する点について、高く評価する」と答えた。人民網が伝えた。
2030アジェンダの実行計画を率先して制定していくことは、中国が議長国をつとめるG20サミットが目指す10大成果のうちの一つであり、世界規模で連動した、包摂的な発展を目指していく。
潘基文国連事務総長はこの点を高く評価。2030アジェンダの実行には国際社会が共に努力してくことが必要と指摘し、「先進国にはその能力と条件が備わっているので、より多くの国内資源を調整して持続可能な発展目標を実現できる。しかし発展途上国の多くはこうした条件が整っていないため、国際社会におけるメカニズム化された努力や協力が必要となる」とした。
また潘基文国連事務総長は「これはG20と、経済協力開発機構(OECD)と国連が責任をもって進めるべきことなのだ」と強調した。
2015年9月、国連サミットでは正式に17項目の持続可能な発展目標を採択した。これらはいずれも2015年から2030年の間に総合的な形で社会、経済、環境という3つの次元からその発展問題を徹底的に解決していき、持続可能な発展の道を目指す。潘基文国連事務総長は「2016年のG20杭州サミットは国連の2030アジェンダを実行していく上でとてもよいチャンスだ」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年9月4日
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