英エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が2日に発表した最新報告は、中国人の4分の3が2030年までに中間所得層となり、現在世界第二位のエコノミーである中国は「中所得国」になると予測している。そのため、現在中国では「中産階級」が大きな話題となっている。
現在、中国では「中所得国の罠」も話題になっている。中所得国とは、一人当たりの国内総生産(GDP)が4千-1万2千ドル(約43万2千‐216万円)の国を指し、先進国とみなされるようになる。しかし中国では現在、「中所得国の罠」がもたらす課題がまだはっきり整理されていない間に、この「中間所得の罠」という新しい概念が社会の話題を集めている。
●キーワード
【中等收入陷阱】中所得国の罠
【发达国家】先進国
【中产收入陷阱】中間所得の罠
中国国務院が最近発表した、一部のグループを刺激して、都市部・農村部の所得を向上させることに関する「意見」は、技術者や新型職業農民、科学研究者、小・マクロ企業の企業家、企業経営管理者、末端幹部チーム、労働能力を有する高齢者や障害者など困難を抱えるグループなどを、所得増加のポテンシャルのある、影響力の強いグループとして照準を絞り、収入の分配制度改革を深化させ、その過程で収入分配の構造を調整し、収入分配の差別化奨励政策を推進することに言及している。中国労働学会の蘇海南・副会長は、同意見に加えて、13年に発表された「収入分配制度改革に関する若干の意見」などの一連の政策・対策が着実に実施され、経済体制や社会体制、その他の分野の改革などが全て秩序立てて、確実に実施されれば、中産階級の拡大に関する目標も達成できる可能性があると、楽観的な見方を示している。
●キーワード
【城乡】都市部・農村部
【基层干部队伍】末端幹部チーム
【《关于深化收入分配制度改革的若干意见》】「収入分配制度改革に関する若干の意見」
「人民網日本語版」2016年11月21日
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