みかんや柚子(日本の文旦に似た果実)、オレンジといった柑橘類の果汁、特に皮の部分の汁がつくと風船が破裂するという情報がネット上で流れているが、このほどみかんや柚子、オレンジとその皮、普通に自分で膨らませた風船を使って、6パターンの実験を行った。温州晩報が伝えた。
実験の結果、みかんや柚子、オレンジの皮の汁を風船にかけると、風船はたちまち破裂した。ところが、果肉から絞った果汁をかけた場合、風船は破裂しなかった。
柑橘類の汁で風船が破裂する理由として、専門家はみかんや柚子、オレンジのなど柑橘系果実の皮に含まれるリモネンというテルペン系炭化水素がゴムに対し非常に強い溶解性を持つため、瞬時にゴムを溶解してしまうと説明している。また、風船に空気を吹き込み内部に気体が充満すると、風船本体が受ける圧力も高まるため、1ヶ所でも腐食して薄くなったり、破裂したりするだけで、内部の圧力が不均衡となり、爆発を引き起こすのだという。さらに「皮の汁の方が破裂しやすく、果肉の汁の方が破裂しにくいのは、果肉に含まれる果汁にはリモネンの量が非常に低いため。そして風船を大きく膨らますほど、その充満する気体も大きくなるため、皮の汁が付着すると破裂しやすくなり、その威力もより大きくなる」としている。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年12月20日
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