先ごろ、江蘇省の蘇州である男の子が手にしていた風船が突然破裂し、飛び散った風船の一部が喉に入ってしまうという事故があった。この危険な事故が発生した原因は、なんと男の子の傍にいた祖母の手の中にあった皮をむいたオレンジにあった。
実験を行ったところ、オレンジだけでなく、みかん、レモン、柚子(日本の文旦に似た果実)などの果物の皮で風船が爆発することがわかった。専門家によれば、柑橘類の皮は一般的につるつるしておらず、表面にはごつごつとした小さなくぼみがあり、そこにはクエン酸やテルペン系炭化水素が含まれている。空気が十分に詰まった風船はゴムの層がとても薄くなっており、柑橘類の皮に含まれる化合物でゴムが溶解してしまうことで、風船の爆発が引き起こされるということだ。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年4月14日