9月27日午前9時10分、高速鉄道車両が陝西省の西安北駅を出発し、西成高速鉄道に沿って南へ向かった。これで、中国中部を東西に貫く山脈・秦嶺山脈を越える中国初の高速鉄道が登場したことになる。西安と成都(四川省)をつなぐ高速鉄道のうち、陝西省の区間が試験運行の段階に入り、西成高速鉄道の開通・運行に向けて堅い基礎が築かれた。新華社が報じた。
西安と成都をつなぐ高速鉄道は、中国の中・長期鉄道網計画「八縦八横」のうちの北京市から昆明市を結ぶ路線の重要な部分を占めている。西成高速鉄道の陝西省区間の試験運行を成功させるために、西安鉄道局は今月27日から毎日、西成高速鉄道西安北駅から新場街駅間で、試験的に高速鉄道を8往復させている。今後は、陝西省区間全線に拡大させ、全線で運行できる条件を確保し、正式に開通できるよう基礎を固める計画だ。
西成高速鉄道は、中国の地理上最も重要な南北境界線を通り、中国で初めて秦嶺山脈を越える高速鉄道となる。西安北駅を出て、北から南に下りて関中平原、秦嶺山脈、漢中平原などを越えて四川盆地に入り、成綿楽旅客専用線とつながり、成都東駅に着く。うち、西安北から江油の509キロの区間(陝西省内約343キロ、四川省内約166キロ)が新たに建設された路線だ。全線で16駅が設置されており、設計速度は250キロ。西成高速鉄道は2012年10月に着工し、今年中に開通する計画だ。開通すれば、西安と成都が現在の16時間から大幅に短縮され、3時間で結ばれることになる。 (編集KN)
「人民網日本語版」2017年9月28日
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