中国鉄路総公司は今月20日、全国の鉄道で9月21日から新しい列車運行図を実施し、高速鉄道「復興号」が北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道で他路線に先駆けて時速350キロメートルの高速運転を実現する見込みであることを明らかにした。実現すれば、中国高速鉄道は6年ぶりに350キロメートル時代に回帰することになる。
「復興号」はなぜ京滬高速鉄道で他路線に先駆けて高速運転を実現するのか。京滬高速鉄道は中国で初めて開通した高速鉄道ではないが、多くの面で模範的意義を備えていることがその理由だ。
今、旅客輸送ニーズが旺盛な京滬高速鉄道にとって、スピードが向上すれば「いつも満席」の局面の緩和につながる。統計によると、同鉄道は開通・運転開始からの6年間で累計のべ6億3千万人の旅客を輸送し、毎年平均のべ1億人を輸送した。現在の一日平均運行本数は400本を超えており、「復興号」が時速350キロメートルでの運転を実現すれば、市場ニーズによりよく応える上でプラスになる。
2011年に高速鉄道のスピード低下を実施した当時、中国では京津(北京-天津間)、鄭西(鄭州-西安間)、武広(武漢-広州間)、滬杭(上海-杭州間)を含む4本の高速鉄道で350キロメートルの高速運転を行っていた。ここ数年、高速鉄道のスピード向上が再び人々の間で話題になり、スピードアップを求める声が高まっているが、安全性は軽視されている。
同公司の社長は、「京滬高速鉄道は現在、世界で設計建設標準が最も高レベルの高速鉄道であり、『復興号』は時速350キロメートルでの運転を視野に入れて開発製造された中国標準の高速鉄道であり、京滬高速鉄道で時速350キロメートルの運転を行っても、技術の安全性、信頼性、快適性でいかなる問題もない」と話す。
説明によると、京滬高速鉄道は現在の中国で、さらには世界でも設計建設標準が最も高レベルの高速鉄道で、08年に建設がスタートし、設計、建設、引き取り検査はすべて時速350キロメートルを基準にして行われ、工事の質と設備施設は時速350キロメートルでの安全運転を可能にする技術の規範と標準に対応し、国の引き取り検査にも合格した。11年6月30日に開通して運転が始まり、6年に及ぶ安全な運転の実践を経て、固定施設設備は長らく良好な状態を保ち、運転状況は安全で安定し、系統的で整った安全運転の管理経験を積み上げてきた。
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