中国科学院が発表した情報によると、世界初の大型貨物輸送無人機「AT200」が26日、陝西省蒲城県内府空港で初飛行した。これは世界初のトン級貨物輸送無人機の誕生を意味する。科技日報が伝えた。
AT200は先進的な飛行制御システムと指揮システムを搭載しており、指揮・制御センターで「ワンクリックによる無人機の自主離陸」を可能にしているほか、複数の無人機を同時にコントロールできる。無人機の状態を観測するだけでよく、必要であれば無人機操縦士が簡単な操作により飛行状態を調整し、貨物輸送コストと無人機の操作の難易度を大幅に下げた。
同機の全長は11.84メートル、翼幅は12.80メートル、高さは4.04メートル、最大離陸重量は3.4トンで、国内外の民間無人機としては最大級だ。貨物室の容積は10立方メートルで、ペイロードは1.5トン。巡航速度は時速313キロ、航続時間は8時間、航続距離は2183キロ、実用飛行高度は6098メートル。陸上の交通が発達しておらず山の多い西部、高標高地域でも、ポイント・ツー・ポイントの貨物輸送を効率的に実行できる。同機は同クラスの航空機の中では驚異的な離着陸能力を持ち、貨物満載時でも200メートルあれば離着陸が可能だ。未舗装の簡易滑走路、さらには坂や草地などでも離着陸できる。これにより高標高地域、山間部など到達が困難な地域での離着陸問題を解消した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年10月27日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn