2017年も残すところあとわずか。今年、中国ではどんなことがあったのだろう?ネットユーザーが最も関心を寄せたニュースは何だったのだろう?多くの人はどんな事に心を高ぶらせ、どんなことに心を痛めたのだろう?検索エンジン大手・百度はこのほど、17年度の検索ホットワードランキングを発表した。その180フレーズは、今年中国のネットユーザーの関心事やオンラインライフを読み解くための窓口となっている。北京晨報が報じた。
ランキングを見ると、今年のトピックスの話題は、「中国のプライド」、「人工知能」、「多くの人が思い悩む時代」、「クリエイティブ化交流」の4ジャンルに集約されている。うち、「中国のプライド」のジャンルを見ると、中国国産大型旅客機・C919などの中国の代表的な製品が注目を集め、初のスマートレール列車などの「中国のイノベーションパワー」への支持が見られる。「人工知能」のジャンルを見ると、ネットユーザーが著名な棋士・柯潔九段と囲碁AI「AlphaGo」の対戦、スマートレール列車の初登場、自動運転車が五環(北京市内を走る環状道路)を走行したことが生活に与える影響などに関心を示したことから分かる。抜け毛が気になる90後(1990年代生まれ)、「保温杯族」と自称する守りに入った若者、脂ぎった中年などのニューワードは、「多くの人が思い悩む時代」を反映している。また、変顔、freestyle(アドリブ)などが人気になったことは、「クリエイティブ化交流」がネット上で新たな流行になっていることを示している。
検索エンジンは、ネットユーザーの検索の痕跡を忠実に記録している。そして、「百度」で検索された話題のキーワードは、中国のネットユーザーの生活を映し出す鏡となっている。
連日ネット上で話題になり、人気検索ワードとなった社会のトピックス、例えば中国国産の製品や女子バレーの精神など、これは中国のプライドを象徴しており、プラスのエネルギーが満ちている。
「悩み」も当然存在する。90後が抜け毛に悩み、中年は「脂ぎっている」と表現され、若者は「守りに入っている」と揶揄され、ネットユーザーらは果敢に自分をネタにしている所から、多くの人が素晴らしい生活を送るために奮闘していることがうかがえる。「お湯をたくさん飲んで」と言われることを揶揄しながらもそれを行動に移し、「脂ぎった」状態から抜け出すためにジョギングシューズを履き運動を始め、自身の体型や健康に気を配るということは、自分を大切にしていることの表れであるはずだ。
ホットワードに注目しながら、その背後にある変化に注目することもできる。例えば、これまでのホットワードの常連だった「煙霧」は今年姿を消した。このような「小さな目標」を一歩一歩達成すれば、私たちの生活はもっと素晴らしいものになるだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年12月22日
中国国内の10大トピックス:
中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)開催
「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力サミットフォーラム開催
米国のトランプ大統領訪中
2017全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)
雄安新区設立
四川九寨溝地震
多くの地域が戸籍をめぐる新政策打ち出す
中国国産大型旅客機C919が初のテスト飛行
税関新政策
卓球男子ナショナルチームの選手が試合を集団棄権
世界の10大トピックス:
フランスのエマニュエル・マクロンが大統領に就任
インドのナレンドラ・モディ首相が独立記念日に演説
THAAD(サード)問題
米ユナイテッド航空で、乗客が引きずり降ろされる
韓国で大統領弾劾が成立して朴槿恵(パク・クネ)氏罷免される
ISがイスラム教礼拝所「ヌリ・モスク」を爆破
ラスベガス・ストリップ銃乱射事件
ドイツのアンゲラ・メルケル首相が再選
米国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)を脱退
プーチン大統領、安倍首相に遅刻を詫びる
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