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とっつきにくい存在の甲骨文字のSNSスタンプが若者の間で人気に

人民網日本語版 2018年01月24日08:43

中国では3千年以上の歴史を誇る甲骨文字をモチーフにした微信(Wechat)の動くスタンプが現在、90後(1990年代生まれ)や00後(2000年以降生まれ)の間で大人気になっており、これらのスタンプを通じてネットユーザーらはミステリアスで魅力あふれる古代文字を楽しむことができる。これらのスタンプのクリエイターである清華大学美術学院の博士課程指導教員で中国古文字芸術研究センターの常務副主任・陳楠氏(46)は、甲骨文字をより多くの人たちに広める方法はないかとずっと模索していたとし、「甲骨文字はとっつきにくい存在のように感じるかもしれないが、本当はとてもかわいい。皮肉るような要素もあり、今の人々の表現方法にもマッチしている」と説明した。新民晩報が報じた。

甲骨文字を「かわいい」デザインに

                 

陳氏は若者に甲骨文字を好きになってもらいたいとずっと思い続けていたのだという。甲骨文字の動くスタンプの「醉了(酔っ払った)」をみてみると、「醉」の甲骨文字が「了」という漢字の懐に倒れ込んでおり、スタンプを見ているだけで酒の匂いが漂ってきそうだ。また、「激動(興奮している)」は中国語で同じ音を表す「鶏凍」の2文字の甲骨文字でよりユーモラスに表現されている。紫色の「鶏」という甲骨文字は頭を振りながら鳴き声をあげている一方で、水色の「凍」という甲骨文字はまるでそれを白い目で傍観しているように描かれている。古代の甲骨文字の形を少し変えて、色を付け、さらにネット上の人気ワードとコラボさせることで、たちまち90後や00後の心を鷲掴みにしている。

陳氏はうまくデザインしてそこに息を吹き込めば、甲骨文字を人々の生活に溶け込ませることができると考えている。文字であるものの、その原点にある「書く」という機能からデザインを行っている。幾何学と図学の原理に従い、陳氏は四角形と円形からなる格子状のベースを作成し、格子のつなぎ目となる線と甲骨文字を結びつけることで文字を作り上げている。業界内で好評を得て自信をつけた陳氏は、「陳体甲骨文字」をフォントに盛り込んだ。そして、2016年に「漢儀陳体甲骨文字」というフォントが登場した。


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