台湾地区紙「旺報」と廈門(アモイ)紙「海西晨報」が主催する2017年度海峡両岸の今年の漢字が台湾地区の台北市で15日に発表された。計500万票の投票で一番多かったのは「創」で、48万票が集まった。新華社が報じた。
海峡両岸(中国の大陸部と台湾地区)の今年の漢字の選考は08年から始まり、今年で10回目となった。「旺報」の黄清龍社長は、「10年間、今年の漢字がその年に両岸の人々が関心を寄せていた事を記録し、人々の心情や気持ち、過去の反省、未来への想像などを反映してきた」と話した。
「海西晨報」の潘興軍・副社長によると、今年はインターネット、スマホアプリ、微信(Wechat)の公式アカウントを通して、両岸の読者とネットユーザーが推薦、投票し、「今年の漢字」が選出された。ネットユーザーからは計約180個の漢字が推薦された。そして、主催者がさらに投票により40個の漢字を選び、その中から「創」、「起」、「比」、「美」、「盼」、「融」、「続」、「夢」、「復」、「金」の10個の漢字に絞った。
辞典「広雅」は、「創」は「始」の意味が含まれると説明している。「創」には、「開創(創始)」、「創新(イノベーション)」、「創造」などの意味が含まれる。潘副社長は、「ネットユーザーは、今年は毎日のように、創始的、イノベーション的、創造的なニュースがあったと感じていた。両岸創業園(起業パーク)、厦門両岸青年創業創新創客基地なども誕生し、中国大陸部の優待政策や政策緩和などにより、台湾地区の多くの青年が中国大陸部で起業、イノベーションをするようになっている。そして、革新的インターネット思考も、両岸の人々のライフスタイルを変えている」と説明した。
潘副社長は、「『創傷(傷)』、『創痛(傷の痛み)』という言葉があるように、『創』には、損害、被害という意味も含まれている。今年は世界中で、戦争やテロ事件、さらに、地震、台風、火災などの災害により、命や財産などが危険にさらされ、多くの人が傷を負った。また、自分の利益のために、人種や少数民族の問題を悪用する政治家もおり、社会が引き裂かれたほか、汚職や詐欺事件により、多くの人が損失を被った。これらは、社会の『癌』だ。両岸が協力して、それらを根絶することが望まれる」とした。
「イノベーション、創造がなければ、傷を癒し、前に進むことはできない。そして、前進しなければ、未来はない」と潘副社長は語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年12月18日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn