「必要に駆られて教えながら学ぶ道に」
ユリヤさんが中国の絵画を学ぶようになってすでに20年。そしてロシア人にも中国絵画を15年教えてきた。そんなユリヤさんは、「必要に駆られて教えながら学ぶ道を歩み始めた。15年前、中国の絵画を習いたいという人が現れた。まだ教えられるほどのレベルではないと感じていたが、『教えられる範囲で教えてほしい』と言われたので、教えることにした」と説明した。
「ロシア人が中国の花や鳥、山、湖、川などを描くのは、とても難しい。例えば、牡丹や竹などは、ロシア人の多くが見たことがない。そのため、経済的に余裕がある学生は、私と中国に行って絵を描く。例えば、山水画が上手なユリアナさんは中国画の学習をしていた3年の間に中国に2度行った。外国人が中国画を勉強して、それなりの成果がほしければ、必ず中国に行って、実際のものを見て絵を描かなければならず、家に閉じこもって車を造っていてはならない」とユリヤさん。
情報伝達ツールが発展し、その手段も多様化している現在、ユリヤさんは、サイトを立ち上げたり、SNSのアカウントを開設したり、仲間と共にオンラインスクールを立ち上げたりするなど、様々な方法を採用して、中国絵画を教えている。その他、ユリヤさんはモスクワやサンクトペテルブルク、クラスノダール、さらに、リトアニアのリガに教室を開設し、定期的に訪問して中国画を教えている。
「中国に住んで中国画に一層打ち込む」
ユリヤさんは15年の間に、ロシア人100人以上に中国画を教えてきた。しかし、ずっと続いているのは約10人で、成果も出ているという。「私の一番の成果は、たくさんのロシア人に中国画を知ってもらえたこと。そして、中国画は決して簡単なアートではないことが分かった。一生懸命勉強しなければならず、その道に終わりはない」とユリヤさんは語った。
ユリヤさんと出会ったロシア中国画芸術愛好者招待会では、ユリヤさんのアトリエを筆頭とするロシアの13の絵画愛好者サークルの関係者が参加していた。特に、それらの絵画愛好者のほとんどは、ユリヤさんの教え子であったり、教え子の教え子であったりと、ユリヤさんと縁がある人だったことには驚かされた。ユリヤさんは取材に対して、「在ロシア中国大使館がそのような活動を企画できるということは、大使館が長年中国書画アートを伝える努力をしてきたことが認められたということ」と話した。
すでに50代のユリヤさんだが、ロシアの大学で中国画を教えたいなど、今でもたくさんの目標がある。また、中国で個展を開き、今まで中国画を教えてもらった全ての先生を招き、たくさんのことを無私の気持ちで教えてもらったこと、助けてもらったことを感謝するのが夢だという。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月2日
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