朝鮮の最高指導者・金正恩氏は27日午前に初めて韓国の土を踏み、韓国の文在寅大統領と板門店で会談した。両国首脳の軍事境界線を越えた握手は歴史的瞬間となった。金氏は今回の会談を契機に、朝韓が未来志向で手を携えて前進することを望むと表明した。国際社会も会談の成果に期待している。中国新聞網が伝えた。
■朝鮮半島の春:韓朝首脳が心の声を吐露
韓朝首脳会談は10時15分(韓国時間)に始まった。会談で金氏は「スタートの合図をする思いで韓国にやってきた」と表明。文大統領は「全世界が板門店に注目しており、責任の重大さを深く感じている」と述べた。
金氏は冒頭発言で「朝韓が関心を共有する問題について率直で誠意ある対話を行い、会談が喜ばしい結果を出すようにしたい。今回の会談を契機に朝韓が未来志向で手を携えて前進することを希望する」と表明。
文大統領は「金正恩氏が軍事境界線を越えた瞬間、板門店は分断の象徴から平和の象徴に変わった」と指摘。
金氏は午前の会談で文大統領に、よく会い、素晴らしい世界を共に構築することも提案した。韓国青瓦台報道官によると、金氏は文大統領に、招請があれば青瓦台に行くことも約束した。文大統領は韓朝両国の鉄道をつなぐことも提案した。
■平和と繁栄へ邁進:各国は会談の成果に期待
外部は韓朝首脳会談に大いに期待し、国際社会はその成果への期待を次々に表明している。
米ホワイトハウスは会談開始後、交渉が朝鮮半島の平和・繁栄の実現という未来に向けて邁進することを希望するとの声明を発表。米国は同盟国との緊密な協調を称賛するとともに、引き続き有力な話し合いを行い、数週間後に開催される米朝首脳会談の準備をすることを待ち望むとした。
ドゥジャリク国連事務総長報道官は26日、グテーレス国連事務総長が今回の朝韓首脳会談を開催に導いた努力を大変称賛していることを明らかにし、今回の会談は朝鮮半島の非核化推進に資すると述べた。
BBC、ロイター通信、ウォールストリート・ジャーナル、スプートニクなども韓朝の動向に注目し、「歴史的」で「鍵を握る」会談だと形容した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年4月27日
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