ワールドカップロシア大会のコスタリカ対セルビア戦開始直前の17日午後7時、中国のあるデリバリープラットフォームにビール300本を至急届けてほしいという注文が入った。注文したのは上海市普陀区のあるショッピングセンター内のパーティー会場に集まっていた約20人のサッカーファンだ。14日にワールドカップが開幕して以降、同プラットフォームに入った中で一番多いビールの注文となった。浙江在線が報じた。
当時、携帯電話で試合情報をずっと見ていた同プラットフォームの配達員・呉応兵さん(26)はこの注文を見て、すぐに動き始めた。もうすぐ始まる試合よりも、客からの注文が最優先だったのだ。ワールドカップ開催期間中、サッカーファンらは大盛り上がりとなり、ビールの注文も激増している。ビール300本というと、25ケース分であるため、どのように運ぶかが問題で、呉さんは他の配達員5人と共に、スーパー・大潤発(RTマート)曹安店からその注文品を運んだ。
今年2月から配達員を始めたばかりの呉さんは同業界ではまだ新米。元々北京ダックの店を開業していたものの、経営がうまくいかず、高収入を期待して上海に移り、デリバリー配達員となった。
ビールを持ってパーティー会場のドアを開けた途端、サッカーファン約20人から拍手が巻き起こった。お酒がなくて困っていたところ、配達員が迅速に対応してくれ、彼らにとって大助かりとなったのだ。
今回の注文は呉さんにとって、配達員になってから最も大きな仕事となった。ワールドカップ開幕後、デリバリープラットフォームでは熱狂的なサッカーファンからの注文が急増しており、呉さんら配達員は、1ヶ月に1万元(約17万円)以上稼ぐ見込みが出てきているという。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年6月19日
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