李克強総理はこのほど、映画「我不是薬神(Dying to Survive)」が社会的議論を引き起こしたことを受けて、抗がん剤の価格引き下げなどの措置の早期実行を関係当局に指示した。中国政府網が伝えた。
「『命を救う』輸入薬を買えないなど、がんなど重病患者の訴えは、医薬品の価格引き下げなど問題の解決が差し迫って必要なことを強く反映している」。李総理は「国務院常務会議の決定した措置を急いで実行に移す必要がある。スピードアップできるものは可能な限りスピードアップすること」と指示した。
李総理は4月と6月に国務院常務会議を招集。輸入抗がん剤に対するゼロ関税及び革新的医薬品の輸入奨励、すでに中国大陸部外で流通している新薬の審査・承認のスピードアップ、抗がん剤の価格引き下げ、不足医薬品の供給確保の強化を決定した。また、抗がん剤の生産・輸入段階での付加価値税負担を大幅に軽減し、政府集中調達を実施したり、輸入革新的医薬品、特に差し迫って必要な抗がん剤を速やかに医療保険適用リストに入れるなどするとともに、クロスボーダーECのルートを研究・利用し、複数の措置を同時に講じて流通段階の適正でない値上げを排除し、革新的化学医薬品に対する知的財産権の保護を強化し、品質の管理・監督を強化することを決めた。
「抗がん剤は命を救う薬であり、税率が下がっても価格が下がらないことがあってはならない」。李総理は「複数の措置を同時に講じて中間段階を通じさせ、抗がん剤の価格引き下げの加速を促し、後押しして、大衆が確かな獲得感を得られるようにしなければならない」と述べた。
李総理はこれらの政策の実行の一層の「スピードアップ」を明確に指示した。「がん患者にとっては時間が命だ!」。映画「我不是薬神」が患者たちの医薬品使用上の難題を語り、幅広い社会的関心と議論を呼んだ後、李総理は「大衆が急ぐものを急ぎ」、こうした措置の実行を加速するよう関係当局に特に指示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月18日
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