欧州諸国「対中協力のチャンスを逃してはならない」

人民網日本語版 2019年04月03日11:02

最近ユーラシア大陸の東西両端から、協力の強化という良いニュースが絶えず伝わってくる。イタリアに続きルクセンブルクも先日、中国と「一帯一路」共同建設協力の覚書に調印した。新しい時と勢いが、欧州の対中協力への理性的認識を強化し続けている。新華社が伝えた。

現在までに欧州の20数カ国が「一帯一路」建設に前向きに呼応し、参加。ユンケル欧州委員長は「EUは『一帯一路』建設で積極的な役割を果すことを望んでいる」と表明した。ドイツのメルケル首相は「『一帯一路』は欧州諸国が参加を望む重要なプロジェクトだ」と強調した。

経済的低迷など内部の問題を前に、欧州は自信を強め、下支えする外部との協力を早急に必要としている。着実に発展し、世界と発展のチャンスを分け合う中国が選択肢となるのは当然の成り行きだ。イタリアのMichele Geraci経済開発次官は「一帯一路」イニシアティブに参加する動機について「イタリアは今回のチャンスを逃すわけにはいかない」と率直に語った。英BBCはEU内部に深刻な溝を抱える中、中国の投資・貿易及び「一帯一路」イニシアティブはEU諸国にとって大きな魅力だと指摘した。

欧州の多くの政界要人や専門家が、中国とより緊密な関係を構築すべきだと表明している。欧州委員長、イタリア首相を歴任したプローディ氏は、中国と欧州にはより多くの共同プロジェクトが必要だと指摘する。

中国の揺るぎない開放の意志と行動は欧州を引きつけている。中国と欧州は発展のアジェンダにおいて協力の潜在力が大きいだけでなく、多国間主義の維持、気候変動対策、国際紛争の平和的解決の推進など多くの国際問題においても主張が重なる部分が多く、協力することに「違和感」はない。

欧州にはかねてより実務と理性を求める伝統がある。近年、欧州の一部の国は圧力を跳ね返して中国と協力を強化してきた。英国が西側の大国として最初にアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加したのも、イタリアがG7で最初に「一帯一路」イニシアティブに参加したのも、実務的・理性的思考の表れだ。中国と欧州の協力に疑問を呈する雑音を前に、欧州内部では理性的な声が高まっている。ドイツBGAのBingmann会長は「『中国恐怖症』に存在理由はない。ドイツは中国の経済発展の被害者では決してなく、受益者だ」と指摘した。

国際情勢の変化、中国の持続的な発展と影響力の高まりに伴い、欧州では対中協力の強化を主張する理性的な声が一層高まり、さらに多くの積極的な力を集めている。歴史を見ると、欧州はかつて「ルック・イースト」を経験し、中国と共に人類文明の交流と相互参考の良き章を記した。今や欧州では「ルック・イースト」を歓迎する声が日増しに高まり、中国と手を携えて協力し、再び新たな章を記そうとしている。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年4月3日

  

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