中国国連大使「中米両国唯一の正しい選択は協力」

人民網日本語版 2019年05月20日14:26

中国の馬朝旭国連大使は17日、ニューヨークの国連本部で「中米経済貿易関係」に関するブリーフィングを行った。馬大使は2018年3月に米国が一方的に摩擦を引き起こして以来の中米協議の状況を全面的に述べ、事実を明らかにし、中国側の立場を表明し、米側の不当な非難に反論した。国連加盟国及び国際機関の代表計100人余りが出席した。新華社が伝えた。

馬大使は「中米関係は非常に重要だ。経済貿易関係は両国関係の『バラスト』であり『スクリュー』であり、両国関係に関わるだけでなく、世界の平和と繁栄にも関わる。双方にとって唯一の正しい選択は協力だ。だが協力には原則があり、重大な原則問題で中国側が譲歩することは断じてない。中米経済貿易摩擦のエスカレートは完全に米側が貿易覇権主義を推し進めた結果であり、責任は完全に米側にある。追加関税という米側のやり方に中国側は強く反対する。これは中国にとってマイナスであり、米国にとってマイナスであり、世界全体にとってもマイナスだ。追加関税はいかなる問題の解決にもならない。われわれは米側が中国側と共に努力し、向き合って進み、相互尊重と平等性を基礎に、互いの理にかなった懸念を解決し、互恵・ウィンウィンの合意を目指すことを希望する。双方間の合意は平等で互恵的なものでなければならず、中国側の3つの核心的懸念が解決されなければならない。協議は誠意あるものでなければならず、原則を重んじ、約束を守らなければならない」と述べた。

また「中国経済は一貫して落ち着いた成長を保ち、積極的な好転基調を示している。米国の保護貿易主義措置は中国経済に一定の影響を与えうるが、中国にはいかなる外的リスク・試練も防ぎ止める自信と能力がある。われわれは中国経済の将来への自信に満ちている。中国は引き続き自らのペースで、自らのタイムテーブルとロードマップに基づき、改革開放を揺るぎなく推し進め、質の高い経済発展を揺るぎなく推し進め、中国経済の長期安定的発展を実現する」と述べた。

馬大使はさらに、米側のいわゆる「中国は技術移転を強制し、知的財産権を盗んでいる」といった誤った主張に対して、中国側の立場を全面的に明らかにし、明確な説明と反論を行った。

馬大使は最後に「中米両国にとって唯一の正しい選択は協力であり、ウィンウィンであって初めてより良い未来へと通じることができる。われわれは米側が中国側と共に努力して、協調・協力・安定を基調とする中米関係を共に推進することを希望する。中米双方が互いの核心的懸念を尊重し、相互尊重と平等互恵を原則に向き合って協力の道を歩んで初めて道は広がり、中米経済貿易問題は正しい軌道に沿って効果的に解決され、中米関係は長期安定的に発展し、両国民により良く幸福をもたらし、世界により良く恩恵を及ぼすことができる」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年5月20日

  

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