「一帯一路」協力の新たな道のりが始まる

人民網日本語版 2019年05月01日09:58

2019年4月25日、北京市が「一帯一路」国際協力サミットフォーラムを迎えるため街角に設置した花壇が、都市に色を添えた。(撮影・胡慶明、人民図片より)

4月25日から27日にかけて、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが北京で行われた。参加した各国の指導者と国際機関の責任者は、「『一帯一路』を共同建設し、素晴らしい未来を切り開く」をテーマに踏み込んだ議論を行い、協力の理念を充実させ、協力の重点を明確にし、協力メカニズムを強化し、質の高い「一帯一路」共同建設の新たな青写真を描き出した。(人民日報「鐘声」国際論評)

時の流れの中、北京郊外にある雁棲湖国際会議センターは「一帯一路」の友情の輪が広がる様子をその「目」で見てきた。2017年5月、第1回「一帯一路」国際協力サミットフォーラム円卓サミットがここで開催され、習近平国家主席は29ヶ国のトップ、および国連、世界銀行、国際通貨基金(IMF)の3大国際機関の責任者とテーブルを囲んで座り、国際協力を推進し、ウィンウィンの発展を実現するという壮大な計画をともに話し合った。それから2年後の春には、予定通りに第2回が行われ、40の国と国際機関の代表が参加し、6千文字を超える共同コミュニケが発表され、9千文字あまりの成果リストが発表された。第2回の準備過程や開催期間の中で、各方面が283件に上る実務的成果を達成し、開催期間に行われた企業家大会では総額約640億ドル(約7兆1236億円)のプロジェクト協力合意が調印された。こうした目を見張るようなデータから十分にうかがえるように、「一帯一路」共同建設は時流に乗り、民心を得た、人々の生活に恩恵をもたらし、世界にとってプラスになる壮大なプロジェクトだ。

雁棲湖国際会議センターは、初心を忘れず「一帯一路」協力の新たな道のりが始まるのをその「目」で見てきた。習主席は2年前、「雁棲湖を新たな起点として、翼を広げ、ともに広大な青空に飛び立ち、平和、発展、協力、ウィンウィンの彼方へ向かおう」と呼びかけた。そして今、各方面と一緒に「一帯一路」共同建設をより深くより着実なものにするにはどうすればよいか、また各国の人々によりよく幸福をもたらすにはどうしたらよいかを考えている。習主席は3つの「期待」を打ち出した。それは各方面と共に、協力の理念を充実させ、質の高い「一帯一路」共同建設に力を入れることを期待すること。各方面とともに、協力の重点を明確にし、全方位的な相互接続の強化に力を入れることを期待すること。各方面とともに、協力メカニズムを強化し、相互接続のパートナーシップの構築に力を入れることを期待することだ。3つの期待には素晴らしい未来が明示されている。「一帯一路」を飛躍させる翼はこれからより力強くなり、各方面の協力が安定して遠くまで行くように後押しし、グローバル経済の成長に新たな原動力を注入し、世界の発展の新たな可能性を切り開くとみられる。

4月25日、北京の街角は「一帯一路」ムードにあふれていた。(撮影・胡慶明、人民図片より)

第2回フォーラムは成功裏に開催され、中国の果たすべき、「細密画」を制作する精神で「一帯一路」建設の水先案内をし、勢いに乗じて進み、流れに従って行うという責任が明らかにされた。習主席は、「中国はより広い範囲で外資の市場参入を拡大し、より力を入れて知的財産権保護の国際協力を強化し、より大きな規模で商品とサービスの輸入を増加し、より効果的に国際的なマクロ経済政策の協調を実施し、対外開放政策において5つの措置を貫徹・実施することをより重視する」と宣言した。また習主席が強調する「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」との原則、開放、エコ、クリーンの理念、高い標準、国民生活への恩恵、持続可能といった目標の実現に努力するという重要なイニシアティブが共同コミュニケに書き込まれ、国際的共通認識になった。中国が「一帯一路」建設に統一性と長期的視野を備えた思想的指針を提供し、恒久的で長らく効果が期待される実際の行動を打ち出したことに賞賛の声が上がった。

第2回フォーラムの成功から、世界が過去100年にも経験しなかったような変化の重要な局面にいること、中国がパートナー精神を発揚し、各方面と協力・ウィンウィンの積極的な取り組みを進めようと力を入れていることが示された。世界をみれば一国主義や保護主義が台頭し、多国間主義が挑戦に直面し、発展のアンバランスの問題が今なお突出しているという状況の中、「一帯一路」の共同建設を推進することは経済グローバル化の歴史的流れに従うことであり、グローバルガバナンスシステム変革という時代的要求に従うことであり、各国国民のよりよい生活を送りたいという強い願望に従うことだといえる。共同コミュニケには、各方面が多国主義を強化して世界的な挑戦に対処することが極めて重要であること、開放型経済や包摂的で非差別的なグローバル市場を支持すること、貿易投資の自由化や円滑化の促進への決心が繰り返し述べられている。一連の共通認識は協力・ウィンウィンを追求し、共同繁栄を促進するとの明確なシグナルを世界に向けて発信した。

第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの成功が新たな起点となり、手を取り合って「一帯一路」を共同建設することが、各国国民により多くの福祉をもたらし、人類運命共同体の構築により大きく貢献することにつながると期待される。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年5月1日

  

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