孔鉉佑外交副部長(外務次官)は10日、日本メディアの共同インタビューに応じ、中日関係、二国間交流・協力、朝鮮半島情勢などについて質問に答えた。
【記者】今後日中関係のたゆまぬ改善を後押しすることについて、どのような抱負を抱いているか。
【孔氏】中日関係は困難を幾度も経て正常な軌道に戻った。改善・好転という局面は苦労して得られたものであり、双方が一層大切にし、益々努力する必要がある。中国側は中日間の4つの基本文書の確立した諸原則を基礎に、日本側と共に努力し、中日関係の長期安定的発展を推進したい。今年は新中国成立70周年で、日本も「令和時代」に入った。中日関係は新たな歴史的出発点に立っている。双方は相互理解・信頼を深め続け、手を携えて共通利益のパイを大きくし、二国間関係発展の過程において意見の相違を適切に処理し、グローバル・ガバナンスに一層積極的に関与し、地域と世界の中で中日関係が新たな段階へ進む後押しをするべきだ。
【記者】日中関係改善のため、どのような分野で力を入れるべきか。
【孔氏】中日関係を1台の車にたとえるなら、さらなる推進力、「四輪駆動」が必要だ。政治分野では相互信頼を増進し続け、摩擦や溝をうまく管理・コントロールする必要がある。経済分野では各分野の実務協力の質的向上と高度化を後押しする必要がある。人的・文化的分野では青少年交流を中心に連動・交流を一層強化する必要がある。今年は中日青少年交流推進年であり、双方は今後5年間で青少年3万人の相互訪問を実施する。安全保障分野では建設的な安全保障関係を構築し、中日間の第4の基本文書における「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」との政治的共通認識を実際の政策に反映させる必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月15日