習近平国家主席は15日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで同国のラフモン大統領と会談した。両国首脳は中国とタジキスタンの関係と各分野における協力の成果を高く評価し、二国間関係の発展に関する新たな青写真を共に計画し、誠実と相互信頼、協力とウィンウィンの全面的な戦略的パートナーシップを深化させることで合意した。新華社が伝えた。
習主席は、中国とタジキスタン双方がそれぞれの核心的利益にかかわる問題において、互いに確固たる支持を続けていくことを強調した上で、「タジキスタンは一貫して積極的に『一帯一路』(the Belt and Road)建設を支持・参加し、中国とタジキスタンの『一帯一路』の枠組みにおける協力ではすでに大きな成果を収めている。また双方は『一帯一路』イニシアティブの共同建設とタジキスタンの国家発展戦略とをより一層ドッキングさせることで、協力の潜在力を深く掘り下げ、協力の質を向上させ、施設の連携やエネルギー、農業、工業といった分野での協力を全面的に深化させていく。中国側はタジキスタンにおける農業の近代化レベルを向上させ、タジキスタンの自由経済区建設を支持し、積極的に参加していくことを希望している。さらに中国側はタジキスタン側と文化や教育、旅行などの分野での交流を望んでいる。双方は『3つの勢力』(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)の打撃と国際的な組織犯罪、麻薬取締、サイバーセキュリティなどの分野での協力を深化させ、両国の安全と同地域の平和と安定を維持しなければならない」とした。
一方、ラフモン大統領は習近平主席のタジキスタン再訪を大いに歓迎するとともに、中国側がアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)第5回サミットの成功に重要な貢献をなしたことに感謝し、新中国成立70周年への祝いを述べ、友好的な中国の永遠の国泰民安を祈っているとした。そして、「タジキスタン側は中国との全面的な戦略的パートナーシップの深化を外交において優先する方向の1つとしており、中国側の長期的な支持と協力に感謝し、『一帯一路』の枠組みの中で、双方のエネルギーや石油化学、水力発電、インフラ建設といった分野での重点プロジェクト協力を強化し、タジキスタンの工業化目標の実現を後押しすることを希望している。双方は青年や教育、文化といった人的・文化的交流を密接にする必要がある。タジキスタン側は中国側と共に『3つの勢力』と国際的な犯罪に打撃を与え、法執行の安全協力を強化し、上海協力機構(SCO)やCICAといった多国間の事務において密接に協調していく」とした。
会談後、両首脳は共同で中国側がタジキスタンを支援する議会ビルと政府のオフィスビルプロジェクト模型の除幕式に出席。習主席はラフモン大統領と共にプロジェクトの宣伝パネルを見学し、設計案や協力状況の説明を受けた。その後、両首脳は議長台に移動し、模型にかけられた赤い幕の除幕を行った。
さらに両首脳は、「中華人民共和国とタジキスタン共和国の戦略的パートナーシップの一層の深化に関する共同声明」に署名し、複数の二国間協力文書の交換に立ち会った。(編集TG)
「人民網日本語版」2019年6月16日