上海協力機構(SCO)加盟国首脳理事会第19回会議が14日、キルギスの首都ビシュケクで開催された。習近平国家主席は会議で重要演説を発表し、「『上海精神』から知恵を発掘し、団結協力の中からパワーを獲得し、上海協力機構を団結・相互信頼、安危を共にする、互恵・ウィンウィン、包摂・相互参考のモデルに作り上げ、手を携えてより緊密な上海協力機構の運命共同体を構築する必要がある」と強調した。新華社が伝えた。
習主席は次のように述べた。
第一に、我々はSCOを団結・相互信頼のモデルに作り上げなければならない。「上海精神」をこの組織の核心的価値と共同理念とし、SCO憲章、長期善隣友好協力条約で確立された主旨と原則を遵守し、政治的相互信頼を増進し、相互支持を強化し、利益の合流点を拡大する必要がある。
第二に、我々はSCOを安危を共にするモデルに作り上げなければならない。共同、総合的、協力、持続可能な安全保障観を持ち続け、複数の措置を同時に行って「3つの勢力」(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)に打撃を与える必要がある。アフガニスタンの一日も早い平和、和解、安定、発展の実現のために建設的役割を果たさなければならない。
第三に、我々はSCOを互恵・ウィンウィンのモデルに作り上げなければならない。多角的貿易体制を守り、開放型の世界経済を構築し、貿易と投資の自由化・円滑化の面でより多くの制度的取り組みを打ち出すことを推進し、中国国際輸入博覧会などの協力・共有プラットフォームをしっかり活用し、地域経済のさらなる開放、交流、融合を促進しなければならない。第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの成果を真剣に実行し、「一帯一路」イニシアティブの共同建設と各国の発展戦略及びユーラシア経済連合(EEU)などの地域協力イニシアティブとの深いレベルのマッチングを推進し、全方位的なコネクティビティ局面の構築を目指して努力する必要がある。革新(イノベーション)が駆動する発展を堅持し、デジタル経済、EC、人工知能(AI)、ビッグデータなどの分野で協力の成長源を育成しなければならない。
第四に、我々はSCOを包摂・相互参考のモデルに作り上げなければならない。文明の衝突を捨て去り、開放的包摂、相互学習・相互参考を堅持しなければならない。文化、教育、観光、スポーツ、メディア、地方などの分野での協力を絶えず深化させ、人々の参加度と獲得感を絶えず向上させなければならない。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月15日