日本の不二出版が中国侵略の歴史の真相を暴露

人民網日本語版 2019年07月19日15:27

日本の不二出版は社員わずか6人の小さな出版社だが、日本による中国侵略の歴史の真相を暴露するうえで非凡な貢献をしてきた。同社は『十五年戦争極秘資料集』31冊及び『十五年戦争極秘資料集』(補巻)111冊を出版し、中国侵略日本軍による九一八事変(満州事変)、盧溝橋事変、細菌戦及び毒ガス戦実施などの史実をありのままに記録してきた。

同社を設立した船橋治氏(78)はすでに退職している。記者が東京で会った時、ちょうど彼は長野県への出張から帰ってきたところで、当地の海外移民の状況を物語る1928年出版の本の写しを持ち帰ってきた。「大変遺憾なことに、日本は敗戦の際、中国東北部侵略の多くの資料を廃棄した」。船橋氏によると、同書は中国侵略戦争と直接の関係はないが、日本による中国東北部侵略の歴史の痕跡を見出すことができる。

「出版社の一冊一冊の本が私の『子ども』のようなものだ。私は彼らが『家に留まる』のではなく、『遠くへ高く飛び』、世界各地へ広まることを望んでいる」。船橋氏は過去36年間に出版した1000冊余りの図書目録を見ながら、心を込めて記者に語った。

現在日本は不景気で、書籍販売数も減少している。日本による中国侵略戦争の史料を中心とする不二出版の経営は多くの困難に直面している。「9年前と比べると、販売数は3分の1に減った」。不二出版の小林淳子社長は「中国や米国の大学が私たちの本を買い始めているのは喜びだ。今後、さらに多くの国々の大学と協力して、日本による中国侵略の歴史をさらに多くの人々が知り、銘記するようにしたい」と語った。

「経営は容易ではないが、私たちは初心を変えず、中国侵略戦争の史料の出版を続ける。こうした本を買う図書館が1つでも増えれば、それだけ当時の歴史を記憶していく機会が得られる」。小林氏によると、同社社員の最年少は30代、最年長は80歳近く。「私たちには『中国侵略の歴史を銘記し、悲劇の再演を防ぐ』という共通の信念がある」。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年7月19日

  

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