中日首脳会談で合意に達した10の共通認識とは?

人民網日本語版 2019年06月28日15:22

習近平国家主席は現地時間27日、日本の安倍晋三首相と大阪で会談した。会談後、取材に応じた外交部(外務省)の呉江浩アジア局長は「現在、中日関係は全体的に良好な流れを見せているが、双方間には溝もある。両国首脳は、双方が共通認識に焦点を合わせ、溝を管理・コントロールし、両国関係の健全な発展を共に後押しすべきとの考えで一致した」と述べた。新華社が伝えた。

呉局長は両国首脳間で合意に達した共通認識として、以下の10項目を挙げた。

(1)両国首脳は、現在の中日関係の改善・発展という良好な流れを前向きに評価した。現在、世界情勢は過去百年間なかった大きな変動に直面している。双方は、中日が共に発展の新時代に入り、双方に共通する利益と懸念が日増しに増えており、両国関係は新たな発展のチャンスを迎えているとの認識を示した。双方は新時代の要請に合った中日関係の構築に共に尽力すべきだ。

(2)両国首脳は、中日間の4つの基本文書の確立した諸原則を遵守し、「中日は互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」との政治的共通認識を実行に移し、「競争から協調へ」との精神に基づき、中日関係が正しい軌道に従い前向きに発展し続ける後押しをすることを再確認した。

(3)両国首脳は緊密な意思疎通を継続し、上層部によるリードを強化し、政治的相互信頼を増進し続けることで合意した。安倍首相は日本政府を代表して習主席の来春の国賓訪日を招請した。習主席はこれを原則的に受け入れた。両国首脳は双方の外交当局に具体的時期について調整を続けるよう命じた。

(4)両国首脳は、さらに両国の利益の融合を深め、科学技術の革新、知的財産権の保護、経済・貿易・投資、財政・金融、医療・健康、介護・看護、省エネ・環境保護、旅行・観光など広範な分野で互恵協力を強化することで合意した。日本側は、「一帯一路(the Belt and Road)」イニシアティブは多様な地域を結びつける潜在力に富む構想であるとの認識を示した。中国側は「一帯一路」の質の高い共同建設への日本側の積極的な参加を歓迎した。双方は引き続き第三国市場協力が着実な成果を得る後押しをしていく。また双方は両国企業の相互投資拡大を支持し、相手国企業に公正で非差別的かつ予測可能なビジネス環境を提供することを確認した。

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