3月26日夜、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港で中国政府からの支援物資を調べるインドネシア政府職員(人民日報・徐偉記者)
各国語の感染防止・抑制及び診療のプロトコルを提供し、感染防止・抑制のノウハウを国際的に共有する会議を開く。全世界の科学技術界と科学的データ、技術的政策、感染防止・抑制措置を直ちに共有する。中国の感染防止・抑制の経験と技術を分かち合い、感染症の影響を受けた他の国々や地域に援助と技術的支援を行う。すでに89か国・地域と4つの国際組織に感染症との戦いにおいて4回にわたり支援を行い、5回目の支援を計画している。3月26日、中国国務院新聞弁公室の開催した記者発表会で、外交部(外務省)、科学技術部(科学技術省)、衛生健康委員会、国際発展協力署などの担当者が感染症との戦いの国際協力に関する状況について説明した。
感染症の発生後、中国は直ちに世界保健機関(WHO)と新型コロナウイルスの全ゲノム塩基配列を共有して、全世界の科学者による医薬品・ワクチン・診断の研究に重要な基礎を提供した。徐南平科学技術部副部長(科学技術次官)によると、中国の科学技術界は有効な医薬品の開発と臨床治療をめぐり数多くの働きをし、すでに比較的整った技術プランをほぼまとめた。次の段階において、中国側はさらに成果の共有を進めるとともに、国際的な共同の難関攻略を重視し、国際的な複数のセンターによる臨床研究を積極的に発起し、参加する。
3月25日、感染症対策医療専門家チームの第3陣14人が大量の医療物資を携えてイタリア・ミラノに到着した(在イタリア中国大使館提供)
中国が感染症との戦いの正念場にあった時、多くの国々が貴い支持を寄せた。現在では中国国内の感染拡大は基本的に抑制されている。「我々は人類運命共同体の理念を堅持し、感染症対策の医療専門家チームの派遣などの方法を通じてこうした国々の感染防止・抑制の取り組みをサポートし、感染症に打ち勝つ自信を伝えたい」。衛生健康委員会の曾益新副主任は、中国側が新型コロナウイルス感染症の予防・抑制における経験を進んで世界と分かち合うことを表明した。各国のニーズを踏まえ、最新の診療プロトコルと感染防止・抑制計画などの技術文書を積極的に国際社会と分かち合うという。
中国国家衛生健康委員会は専門家による踏み込んだ技術交流を積極的に組織している。WHOと開催した新型コロナウイルス感染症における中国の経験を共有する会議は、世界77か国と7つの国際組織の代表が参加し、10万人余りがインターネットを通じて視聴した。「我々は感染防止・抑制と臨床治療のオンライン『知識センター』と国際協力専門家バンクも設立し、100余りの国々・地域と30回近くの技術交流会議を開催し、外国側のニーズに速やかに対応して、外国との感染防止・治療技術の精密な連携を真に実現した」と、曾氏は語った。
中国からイタリアへの支援物資を輸送する職員(在イタリア中国大使館提供)
中国はすでに89か国と4つの国際組織に感染症との戦いで支援を行っている。国家国際発展協力署の鄧波清副署長は「感染症との戦いにおける対外支援は中国に外国から感染が流入する危険性を抑制し、引き下げるうえでもプラスだ。現在、新型コロナウイルス感染症は世界各地で発生し、拡大している。共同対策の有効な実施が当面の急務だ。全人類は心から団結して初めて、共に困難を克服できる。共に努力して初めて、感染症に打ち勝つことができる」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年3月27日
3月26日、中国国家衛生健康委員会とエジプト衛生・人口省の新型コロナウイルス感染症に関する専門家テレビ会議(在エジプト中国大使館提供)