米議会の台湾関係法案は歴史の潮流に逆らう動き

人民網日本語版 2020年03月06日11:45

米下院は4日、「2019年台北法案」を可決した。同法案は他国の対台湾関係の調整状況に基づき、その国との経済・安全保障・外交面の結びつきを強化または弱めるよう米政府に要求する。同法案は「一つの中国」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定に深刻に違反し、国際法と国際関係の基本準則に深刻に背くものであり、中国側は断固として反対する。(人民日報「鐘声」国際論評)

世界には一つの中国しかなく、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法的政府であり、台湾は中国の領土の不可分の一部だ。「一つの中国」原則は人心の向かうところ、大勢の赴くところであり、国際社会の普遍的な共通認識でもある。今や世界180か国が中国と国交を樹立している。「一つの中国」原則を基礎に中国と関係を構築し発展させ、歴史の発展の大勢と時代の進歩の潮流に順応する国々が増えている。これは自国の根本的・長期的利益にかなう正しい選択であり、いかなる理由なき干渉も非難もされるいわれはない。米側の一部の政治屋が台湾に関する問題で小細工を弄し、歴史の潮流に逆らって動こうと愚かにももくろむのは、全く身の程知らずだ。

早くも40数年前に米国は「一つの中国」原則を基礎に中国と国交を樹立した。それなのに近年米側は中国との国交樹立を望む他の主権国家への恫喝や乱暴な干渉を繰り返し、他の主権国家と中国の正常な国家関係の発展を妨害しようと企てている。2018年8月にエルサルバドルが台湾と「断交」する前に、米高官は「懲罰」すると脅した。だがエルサルバドルは米国の圧力を恐れず、毅然として中国と国交を樹立した。2019年9月にソロモン諸島が中国との国交樹立を決定した後、米国の首脳はソロモン諸島の首脳と開発協力問題を話し合うのを拒否することで圧力をかけた。今や米議会は台湾関連の法案を可決して他国と中国の国交樹立を公然と妨害しようと企てている。これは間違いなく露骨なダブルスタンダードであり政治的覇権だ。

現代の世界では主権の平等、相互内政不干渉など国際関係の基本準則が深く人々の心に浸透しており、国内法によって他国の内政に乱暴に干渉しようと愚かにももくろむ行為は社会公認の正しい道理と国際正義に背くものであり、国際社会から唾棄されるのは必至だ。中国は一貫して国際関係の民主化を提唱し続け、「国家は大小・強弱・貧富を問わず一律平等」との立場を堅持している。中国はゼロサムゲームはせず、自らの発展を世界全体の発展の中に宿らせ、各国との良好な相互作用の中であまねく行き渡る恩恵とウィンウィンを実現している。中国との関係発展は各国の内心から発せられた強い願いであり、威嚇や恫喝によって妨げられることはあり得ない。

台湾問題は中国の主権と領土的一体性に関わり、中国の核心的利益に関わる。「一つの中国」原則にはいかなる妥協の余地もなく、自らの主権と安全を守る中国側の決意は確固不動たるものだ。中国の核心的利益を標的とする外部勢力のいかなる妄動も、中国の政府と国民が座視して取り合わないことは断じてあり得ない。台湾問題は中米関係における最も重要で敏感な核心的問題でもある。米議会がいわゆる台湾関連法案を再三弄しても、中米関係にさらに多くのトラブルをもたらすだけであり、最終的には米側自身の利益も損なう。

中国側は米側に対して、中米関係と台湾海峡の平和・安定が深刻に損なわれることのないよう、中国の主権を尊重し、国家間の付き合いの守るべき一線を尊重し、「一つの中国」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定を順守し、国際法と国際関係の基本準則を遵守し、しっかりした措置を講じて当該法案の成立を阻止し、台湾に関わる問題を慎重かつ適切に取り扱うよう厳正に促す。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年3月6日

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