王毅国務委員兼外交部長(外相)は3日、清華大学で第9回世界平和フォーラムの開幕式に出席し、基調演説を行った。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は、「他国への内政干渉に旗幟を鮮明にして反対する必要がある。主権及び領土的一体性の尊重と相互内政不干渉は国連憲章における規定であり、国際関係の重要な基本準則であり、世界の平和・安定確保の基礎であり、発展途上国が自らの安全を守り、自主的発展を実現するうえでの保障でもある。中国はこれまで他国の内政に干渉したことはなく、他国の発展を妨害したこともない。我々はまた、いかなる国が中国の内政に干渉し、中国の発展を妨害することも断じて受け入れない。今日の中国は、100年前の中国ではとうにない。国家の主権・安全・発展上の利益を守る中国国民の断固たる意志と強大な能力を、いかなる者も、いかなる勢力も見くびってはならない」と表明。
「台湾地区は中国の領土の不可分の一部だ。これは国際社会が一致して認める基本的事実だ。祖国の平和的統一のプロセスの推進は、中国政府の終始堅持する既定方針だ。このところ、米国の一部勢力が台湾地区問題で追い詰められて冒険的行為に走り、台湾独立分裂勢力を放任し、励まし続けている。これは極めて誤った危険な事だ。我々はこうした勢力に厳正に告げる。中国の完全な統一の実現は、いかなる者にも阻止できない歴史の潮流であり、いかなる外部勢力にも揺るがすことのできない時代の大勢だ」と述べた。
また王部長は、「過去数年、香港地区の社会は頻繁に混乱状況に陥り、暴力テロ行為が横行した。これは現地の一部政治勢力が外国勢力と結託し、公然と『香港独立』を鼓吹したことが根本的原因であり、中国の国家安全と香港地区の『一国二制度』を深刻に脅かした。中央政府がこれを座視することはあり得ず、香港地区としても動乱が続くことは望ましくない。適切なタイミングで香港地区国家安全立法を推進し、特区の選挙制度を完全なものにすることは完全に正当であり、理に適っている。これによって香港地区は健全な法治を回復したのであり、『一国二制度』は必ずや長く安定的に前進していく」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月5日