中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は6日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの対策と起源解明における国際協力について、「(1)対立するのではなく団結すること、(2)責任を転嫁するのではなく責任を尽くすこと、(3)政治化するのではなく科学的であること、(4)国際協力の破壊者ではなく支持者たること」を主張した。
【記者】医学誌『ランセット』新型コロナウイルス委員会のトップを務めるジェフリー・サックス氏が5日、新型コロナウイルスのパンデミックに世界が適切に対応できなかった原因の1つとして、米国が中国と協力して世界的な解決策を見出すことができなかった点を挙げたと報じられた。サックス氏は「中国の新型コロナ対策は非常に素晴らしく、本来なら世界はそこからもっと得るものがあったはずだ。米国は自らの意思を中国に押し付けるのではなく、中国と協力するようにするべきだ」と述べたとされる。これについて中国としてコメントは。
【汪報道官】当該の報道に留意している。スイスの疫学者アルトハウス氏が最近、「中国は今回のパンデミックに正しく対応し、世界の他の地域に1〜2ヶ月の準備期間を与えた」と述べたことにも留意している。
中国はパンデミックの発生以来、公開・透明・科学・協力の原則に基づき、初動段階から世界保健機関(WHO)に感染状況を報告し、感染防止・抑制に関する情報及び診療経験を余すところなく各国と共有し、世界のために感染防止・抑制の重要な防衛線を守り、各国が対応するための貴重な時間を稼いだ。中国はWHOの専門家を2度にわたり受け入れて中国での起源解明調査を行った。中国・WHO起源解明合同調査報告書は、科学的で権威ある結論を導き出し、次の段階の世界的な起源解明を進めるための基礎を固めた。
新型コロナとの闘いも起源解明の推進も、各国の団結と協力、科学的精神の発揚が必要だ。だが米国の一部の者は再三にわたり新型コロナとの闘いや起源解明を政治化し、新型コロナ対策失敗の責任を力の限り他国に転嫁している。このような無責任な行動は米国民に大きな代償を払わせただけでなく、新型コロナ対策や起源解明における国際協力の最大の障害ともなっている。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年9月7日