王毅国務委員兼外交部長(外相)は13日、シンガポールのバラクリシュナン外相と同国で会談した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は、「中国はシンガポールと戦略的な意思疎通を強化し、実務協力を深め、困難と試練を克服し、新型コロナウイルスに早期に打ち勝ち、各々の経済回復の加速を促進し、地域と世界の平和・発展に積極的に貢献していきたい。双方は柔軟な形で上層部交流を保ち、共同対策を強化し、新型コロナとの闘いにおける協力を推進する必要がある。『一帯一路』(the Belt and Road)の質の高い共同建設を推進し、『陸海新ルート』の作用を十分に発揮し、瀾滄江―メコン川メカニズムとうまく連携させ、電子商取引、人工知能(AI)、モバイル決済、ビッグデータなどの分野で協力の潜在力を重点的に掘り起こし、両国関係の発展に新たな原動力を与え続ける必要がある」と指摘。
「中国はシンガポールを含むASEAN諸国と共に、中国・ASEAN対話関係構築30周年記念行事の準備をしっかりと行い、中国・ASEAN関係の質的向上と高度化を推進することを望んでいる。共にASEAN中心の地域協力枠組を維持し、地域の平和と安定を維持していきたい。双方は地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の早期発効を推進し、開かれた、包摂的で、安全なデジタル経済ルールの確立を加速し、国連中心の国際体制及び国際法に基づく国際秩序を守る必要がある」と述べた。
バラクリシュナン外相は、「中国と新型コロナ対策、貿易、投資、デジタル経済、グリーン開発などの分野で協力を深め、『陸海新ルート』と『ASEAN連結性マスタープラン2025』の連携を強化して、両国の関係に新たな弾みをつけたい。シンガポールは『南中国海における行動規範(COC)』協議の加速と、RCEPの早期発効を支持する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年9月14日