グリーンで持続可能な理念が全体を貫き、化粧品の画期的な技術が華々しく登場し、消費の新たなトレンドが競うように出現する……第5回中国国際輸入博覧会(CIIE2022、輸入博)の消費財展示エリアでは、7万平方メートルを超える空間に、「新しい」生活、「クールな」テクノロジー、「最もトレンディ」を3つの大きな方向性として、世界中からやって来た素晴らしい消費財がずらりと並んでいる。新華社が伝えた。
グリーンな「新しい」生活を
5年連続で輸入博に出展した日本の花王グループによると、今回出展した液体洗剤の新製品の容器について、今後すべてリサイクルの再生樹脂を原材料に使用すれば、従来の液体洗剤に比べて、容器包装による二酸化炭素(CO2)排出量を50%削減することができるという。
具体的な製品の「グリーン度」を向上させるだけではない。同じく日本のパナソニックは、コンビニ店舗をそっくりそのまま展示ブースに「持ち込んだ」。パナソニック・コールドチェーン事業部の趙斌プロジェクトマネージャーは、「ここに来れば、店舗全体でどうすれば省エネ・汚染物質排出削減を実現できるかがわかる。省エネ・環境保護の設備を採用し、パナソニックの総合的運営管理クラウドプラットフォーム『パナソニック環境クラウド』を利用し、遠隔モニタリングを行なうなどの方法により、店舗運営において省エネ効率をより高め、設備の損耗を減らし、CO2排出量を削減することが可能になる」と説明した。
美の追究にも「クールな」テクノロジー
世界の10大化粧品ブランドを集めた消費財展示エリアでは、美の追究の中にテクノロジーが満載されていることがわかり、輸入博は今や化粧品分野で世界中の優れた製品が初めて発表される重要な舞台だ。
フランスのロレアルは脳波の原理に基づくマルチセンサー、ヘッドセット型装置を出展し、消費者がさまざまなシリーズの香りを感じた時の情緒反応を分析し、そこから自分好みにパーソナライズされた香水の選択肢を増やすようサポートするとしている。またロレアル独自のユーザー・オーダーメイドシステムと合わせて、自宅で気軽にヘアカラーができるハンディタイプのヘアカラーデバイスも展示した。
一方、日本の資生堂は「デジタルスキン」技術を出展した。人工知能(AI)を利用してコンピューター上で超高精細の皮膚の再現と分析を実現し、研究者が3Dの視点で皮膚内部の超微細構造を自在に分析することが可能になった。
「最もトレンディ」な消費
左は中国で初公開されたアウトドアキャンプ設備、右は世界で初公開されたエコデザインのマウンテンバイクだ。フランスのデカトロンの展示ブースの一番前にあるこの2つのコーナーは、最近の消費で最も人気のある2つの分野――キャンプとサイクリングのブームを反映している。同社のスタッフは、「このほか、今年はエコデザインの多機能ローイングエルゴメーターやカイトサーフィンなどの製品を出展して、現在の消費者の自宅でのトレーニングや屋外でのキャンプといった運動シーンに対する消費ニーズに全面的に応えていく」と述べた。
今年の消費財展示エリアには文化財・美術品ブロックも設けられ、クリスティーズやサザビーズといった世界トップレベルのオークション会社を含む海外の文化財・美術品事業者12ヶ所が出展している。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年11月8日