中国共産党第20回全国代表大会

佤族の女性が栽培したコーヒー豆が国連の贈答品に

人民網日本語版 2022年11月07日16:35

雲南省の佤(ワ)族の女性・葉萍さんは2010年、村の女性たちに、「一緒にコーヒーの木を植えよう」と誘ったものの、コーヒーを見たことも、聞いたこともなく、「売れなかったらどうするの?」、「ブタも食べないだろうし、私たちも飲まない」としり込みする女性がほとんどだったという。

それでも、「信じてもらえなくても、私は自分で栽培して成功させてみせる」と葉さんは決して諦めなかった。

しかし、コーヒーの木を1年かけて植え、3年後にせっかく実がなるようになったものの、2013年末に、深刻な霜害に見舞われてしまった。

挫折や失敗を経験しても打ちひしがれることはなかったという葉さんは、専門知識の学習を強化し、経験を積み重ね、ついにコーヒー栽培に成功した。

しかし、コーヒー栽培を通して増収を実現し、豊かな生活を送ることができるようになるためには、「高級路線」を歩まなければならないことを発見した葉さんは、コーヒーの改良に着手し、改良したコーヒーが2018年、業界のコンテストで優勝した。そして、長年の努力が実り、粗放栽培スタイルを打破し、スペシャルティコーヒーを作り出す道を見つけ出した。

現在、葉さんが作るスペシャルティコーヒーは、輸入コーヒーよりも高値でやり取りされている。

2020年、雲南コーヒーは上海で開催された中国国際輸入博覧会に並んだ。

そして、2021年5月、葉さんが作ったコーヒー豆は、贈答品として、国際連合安全保障理事会の常任理事国・非常任理事国の代表に贈られた。

葉さんは、世界中の人々に中国でもおいしいコーヒーを生産できるということ知ってもらうのが目標といい、「コーヒーは私の人生と同じ。最初は苦さしか感じなかったけれど、苦さの後には甘みがある」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年11月7日

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