中国の科学者、複数種類の呼吸器ウイルスの正確な検査を実現

中国科学院深圳先進技術研究院が7日に明らかにしたところによると、同研究院バイオ医学・健康プロジェクト研究所の楊慧研究員のチームが深圳児童病院の科学研究チームと協力し、シンプル・全密閉で高度集積のマイクロ流体システムを開発し、複数種類の呼吸器ウイルス及びその変異種の正確な検査を実現した。関連する成果はこのほど学術誌「Biosensors & Bioelectronics」に掲載された。科技日報が伝えた。

楊氏は、「従来のポリメラーゼ連鎖反応（PCR）技術ではウイルスのタイプしか特定できなかった。同一ウイルスの別の変異種を調べようとすると、高額で時間もかかるゲノムシーケンシングが必要だった」と説明した。

研究者は上述した問題を解決するためマイクロ流体システムを開発した。同システムは新型コロナウイルス及びその変異種（BA.1、BA.2、BA.5）、インフルエンザA（H1N1）、インフルエンザ（IVB）、呼吸器感染ウイルス（HRSV）を正確に識別できる。

同研究は実験室の科学をコミュニティのクリニックにもたらす能力を持つ、診断技術分野の重要なブレイクスルーだ。複数種類の疾患の診断キットの持続的な開発に伴い、このマイクロ流体システムは疾患予防、健康モニタリング、個別化医療の面で高いポテンシャルと応用の価値がある。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年10月12日