中国医学科学院阜外病院の専門家チームはこのほど、完全ロボット支援下冠動脈造影の遂行に成功した。今回の手術は2月24日午前8時に、中国医学科学院阜外病院深セン病院カテーテル室で正式に始まった。中国医学科学院阜外病院内科管理委員会会長の竇克非氏が執刀医を担当した。使用された低侵襲血管介入手術支援システムは、造影と介入治療を同時に行える手術ロボットだ。消毒、穿刺、機器設置などの準備作業時間を除いた実際の冠動脈造影検査手術は、約10分で無事終了した。患者はその一部始終で不快感を訴えず、手術の過程及び結果に非常に満足した。新華社が伝えた。
竇氏は、「従来の血管介入手術で医師が着用する防護服は重さ20kgにのぼり、その一部始終でX線放射が行われるため、医師の体力の消耗が激しい上、現在の防護手段では放射線を約50%しか効果的に遮断できない。それに対し、血管介入ロボットの優位性が明らかだ。『室外』での操作が可能で、医師を放射線から守ることができる。同時に医師は座ったままで操作し、画面を観察しやすく、手術がより安定的になる。このほか、支援ロボットのアームはインチング能力を持ち、動きの精度がより高く、ガイドワイヤーの操作と制御がさらに容易で、術後の併発症の確率を大幅に下げている。これは遠隔手術の実施の基礎を固め、使用シーンをより広げた」と述べた。
竇氏はさらに、「今回の冠動脈造影手術の成功は、手術ロボットの冠動脈手術応用における臨床推進にプラスだ。血管介入ロボットは将来的に次世代介入手術の中核ツールになり、より多くの患者に幸せをもたらすだろうと信じている」と続けた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月13日