インドネシア人留学生「生まれ故郷のジャカルタに高速鉄道ができて誇らしい」

人民網日本語版 2023年12月06日10:22

上海外国語大学に留学中の王秀玲さん(撮影・張亨偉)。

上海外国語大学に留学中の王秀玲さん(撮影・張亨偉)。

高速列車に乗った時の感想について質問すると、インドネシア人留学生のAnggun Mulia Fortunataさん(中国語名は「王秀玲」さん、以下、「王さん」)は、「周辺の東南アジア諸国の中では、最初に高速鉄道が敷設されて本当に誇らしかった」と話してくれた。中国新聞網が報じた。

小柄な王さんは穏やかな話し方が特徴で、上海に留学して6年になり、中国語を流暢に話せるようになっている。

王さんが話す高速鉄道とは、今年10月17日に正式に開通したインドネシアの首都ジャカルタと西ジャワ州の州都バンドンを結ぶジャカルタ-バンドン高速鉄道のことで、中国とインドが連携して建設した。開通後、多くの人が利用しており、人気を集めている。

王さんは、「私の生まれ故郷であるジャカルタは、人口が密集しているため、私たちにとってバンドンが心を癒すことのできる都市。週末になると、ジャカルタの人たちは朝早く起きて、タクシーに乗ったり、自分で車を運転したりして、バンドンに行って過ごす。普段、両都市間をつなぐ道は渋滞が常態化していており、混んでいなかったとしても車で3時間半はかかる。ジャカルタ-バンドン高速鉄道が開通して、所要時間が大幅に短縮し、46分で行けるようになった。友達がとても便利だと話していた」と話す。

「初めて高速列車に乗ったのは2018年」という王さんは、「中国にこんなに先進的で、ハイレベルの鉄道システムがあるとは予想外だった。それに、実際に列車に乗ってみて、あんなに快適だとは思ってもみなかった」と、当時の驚きを語った。そして、今は生まれ故郷でも初の高速鉄道が開通し、「以前中国に留学していた友達もジャカルタ-バンドン高速鉄道にもう乗ったらしく、『中国の高速列車と同じで、とても早く、快適で、高級感があった』と言っていた。バンドンに新しい交通機関ができたので、休みになって帰国したら、絶対に乗ってみたい」と期待を膨らませている。

中国に来たばかりの頃、王さんは、工学系の専門知識を学ぶことが主な目的だったものの、上海の大学の学部で4年間学んでいるうちに、中国に少しずつ興味を持つようになり、「中国の発展や中国のいろんな面に興味を持つようになっていることに気づいた。そのため大学院に進学する時、工学系以外の学科を選ぼうと思い、最終的に中国学にした」と話す。

中国学でどんなことを学んでいるかについて、王さんは、「中国の外交や政治、法律のほか、中国の歴史や文化など、中国学では非常に幅広い知識を学ぶことができる。中国学を通して、私は中国についてもっと深く知ることができると言える。中国の博物館めぐりをするのが特に好きで、中国学を通して、中国の古代の歴史に触れることもできる」としている。

また、卒業後の計画について、「まず上海で仕事を探してみたい。上海で仕事の経験を積み、帰国後にその経験を活かして、生まれ故郷の発展に貢献したい」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年12月6日

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