中国第40次南極観測内陸隊が出発

人民網日本語版 2023年12月19日13:45

中国第40次南極観測内陸隊の出発式が北京時間16日、中山基地で行われた。29人の隊員はそれぞれ泰山基地、崑崙基地、グローブ山エリアに向かい、関連する科学的調査を行う予定だ。新華社が伝えた。

今回、内陸隊の20人は泰山基地を経由し、南極氷床の最高地点である標高4087mの崑崙基地に到着し、氷河学、天文学、地質学、地球物理学などの科学的調査を行う。ほかの9人は平均標高2000m超のグローブ山エリアで、地質調査、コア掘削、隕石捜索などの科学的調査を行う予定だ。

16日間の奮闘を経て、中山基地エリアの荷下ろし作業が16日に無事完了した。その後、極地科学観測砕氷船「雪竜」号は長城基地に向かい、荷下ろし作業及び科学的調査任務を続ける。

6日、複雑な氷域を通過した極地科学観測砕氷船「雪竜2」号と貨物船「天恵」。撮影・周圓

6日、複雑な氷域を通過した極地科学観測砕氷船「雪竜2」号と貨物船「天恵」。撮影・周圓

中国第40次南極観測は自然資源部(省)が企画。中国が「雪竜」号、「雪竜2」号、「天恵」の3隻の船を南極観測任務に派遣するのは今回が初めてとなる。うち「天恵」はロス海新基地で基地建設に必要な物資の荷降ろしをしているところで、「雪竜2」号はニュージーランドのリトルトン港に向かっているところだ。今回の調査の重要内容の一つは、国際南極科学先端分野の共同研究、そして複数の国と後方支援業務の国際協力を行うことだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年12月19日

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