救援・避難が秩序に基づいて進められている甘粛積石山M6.2地震被災地
甘粛省臨夏回族自治州積石山保安(バオアン)族東郷(ドンシャン)族撒拉(サラール)族自治県で今月18日に発生したマグニチュード(M)6.2の地震に関して、甘粛省緊急管理庁は21日、「救助作業は段階的成果を挙げ、行方不明者の捜索・救出作業はほぼ完了した。今後は、負傷者の治療や被災者の避難生活、被災地の復旧作業などを中心とした作業を秩序立てて処理していくことになる」と説明した。
甘粛省最大の避難所を訪ねて
12月20日、整然とテントが並ぶ避難所(撮影・翁奇羽)。
炊き出しをして、被災者に「牛肉麺」を無料で提供するボランティア。撮影・翁奇羽
積石山保安族東郷族撒拉族自治県の大河家鎮大河村の避難所は、同県で最大規模の避難所となっている。大河村のほか、近隣の村、周辺の街道(エリア)の被災者がここで避難生活を送っており、避難する被災者は毎日増えている。テントの数は現在すでに230張に達しており、全てに電気が引かれている。
無線LANを設置する作業員(撮影・翁奇羽)。
炊き出しの準備をする救援部隊の兵士たち(撮影・翁奇羽)。
スマホを充電する被災者たち(撮影・翁奇羽)。
今月20日午後6時の時点で、中国国家防災減災災害救助委員会弁公室や緊急管理部は、甘粛省や隣接する青海省の被災地に、テントや綿入れ、毛布、折り畳み式ベッド、ストーブなど、13万5500点の救援物資を調達した。
また、中国国家防災減災災害救助委員会弁公室や緊急管理部は、多数の企業と協力して、被災地に新鮮な野菜150トン、インスタント食品(ハラル食品)1万1300ケース、パン1万1000ケース、使い捨てカイロ14万3000枚などを送り、被災者の最低限度の生活を確保できるよう、被災地を強力にバックアップしている。
救援物資を運ぶ消防隊員たち(撮影・王偉偉)。
また北京市や内蒙古(内モンゴル)自治区、上海市、江蘇省、山東省、寧夏回族自治区なども、甘粛省と青海省の被災地に、積極的に資金援助を提供しているほか、大量の救援物資を調達し、被災地の避難や避難生活を全力でサポートしている。
青海省で急ピッチで進められる復旧作業 救援物資も続々と到着
地震の影響で「ボイリング現象」が発生し、村に通じる道路が泥に覆われてしまった中川郷草灘村で急ピッチで進められる復旧作業(撮影・劉沛然)。
今回の地震で、青海省海東市の民和県、化隆県、循化県の3県46郷・鎮、419行政村が被災した。そのうち、被害が最も深刻だったのは民和県官亭鎮と中川郷などだ。
震源から30キロも離れておらず、被害が深刻だった中川郷草灘村の避難所(撮影・賀勇)。
避難所の炊きだしでラーメンを提供する男性たち(撮影・賀勇)。
地震発生後、青海省海東市の公安や緊急管理、消防、地震、衛生、交通などの当局が直ちに集結し、被災地に急行して、救援・救出作業を展開した。緊急管理当局は、直ちに被災地に救援物資を調達したほか、3県の被災者6498人を避難所に移送し、1万5450人を各避難所へ分散させた。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年12月22日
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