中国がニュージーランドをビザ免除の対象に 関連の検索は前年同期比65%増

人民網日本語版 2024年06月14日16:33

現地時間今月13日午後、中国国務院の李強総理が、ニュージーランドの首都ウェリントンの総督官邸でキロ総督と会談した。李総理は、「ニュージーランドを中国の査証(ビザ)免除措置の対象国とする」ことを明らかにすると同時に、「ニュージーランドも中国の国民がニュージーランドに行くため、より便利な措置を提供することを望んでいる」とした。新華社が報じた。

旅行サイト・携程網のデータによると、ビザ免除に関する発表から30分後、同サイトの国際バージョン「Trip.com」では、ニュージーランド人の中国関連の検索数が前月比で65%増となった。今年以来、ニュージーランド人観光客に人気の中国の旅行先は、上海や北京、広州、成都、深セン、杭州、重慶、西安、南京、長沙などとなっている。

昨年12月から、中国とニュージーランドを直接結ぶ国際線が新型コロナ感染症発生前の水準にまで回復し、双方の観光客の増加につながっていた。今年以来、インバウンド観光におけるニュージーランドからの旅行商品の予約数は前年同期比約6割増となったほか、中国のインバウンド客のうち、ニュージーランドは15番目に多い国となっている。

昨年以来、中国は多数の国をビザ免除措置の対象国としてきた。現時点で、フランスやドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、スイス、アイルランド、ハンガリー、オーストリア、ベルギー、ルクセンブルクなどがビザ免除措置の対象となっているほか、タイ、シンガポール、マレーシア、ジョージアとは相互ビザ免除協定を締結している。

ビザ免除措置が実施され、インバウンド客が目に見えて増加している。携程網のデータによると、今年第1四半期(1-3月)、ビザ免除措置の対象となっているシンガポールからの観光客は前年同期比で10倍増となった。また、マレーシアからの観光客は同比9倍増、フランスやスペイン、タイからの観光客は同比約4倍増となっている。

また携程網の報告によると、端午節(端午の節句、今年は6月10日)に合わせた3連休中、同サイトのインバウンド観光の予約数が前年同期比で115%増となった。最も多かったのは米国や英国、オーストラリア、韓国、マレーシアから来た観光客だった。その人気の旅行先トップ10は上海、北京、深セン、広州、成都、杭州、重慶、西安、南京、青島だった。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年6月14日

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