「世界初」の科学研究衛星2基が正式に運用開始
国家航天局は北京市で25日、国家民生用宇宙インフラ大気環境観測衛星と生態系炭素観測衛星の科学研究衛星2基の運用開始式を開催した。科技日報が伝えた。
世界初のレーザーアクティブ検出方法を採用した高精度大気環境リモートセンシング衛星としての大気環境観測衛星は、大気中粒子状物質、汚染ガス、温室効果ガス、雲・エアロゲル及び地表、水域などの環境要素への広範囲、連続的、動的、全天候・24時間連続の総合観測が可能であるとともに、初の世界全天候・24時間連続・1ppm(100万分の1)の高精度二酸化炭素(CO2)カラム平均濃度の観測を実現した。最初に発表された応用成果には、初の高精度世界全天候・24時間二酸化炭素カラム平均濃度分布図、初の世界二酸化窒素カラム平均濃度リモートセンシング図、世界オゾンカラム量リモートセンシング図、世界PM2.5製品分布リモートセンシング図などの20数種類の製品が含まれる。
陸地生態系炭素観測衛星は「句芒号」とも呼ばれており、世界初の森林カーボンシンクアクティブ・パッシブ共同観測のリモートセンシング衛星で、植生バイオマス及び植生生産性を検出できる。同時に地理測量、災害評価、農業状況のリモートセンシングなどの需要を満たせる。同衛星は森林植生の高さ、バイオマス、クロロフィル蛍光の定量リモートセンシング検出を実現し、中国と世界の森林カーボンシンク観測能力を高めている。最初に発表された応用成果には、海南島のクロロフィル蛍光空間連続製品、東北虎豹公園バイオマス反転製品、北京・天津・河北地域冬季小麦生産量及び夏季トウモロコシバイオマスなどの20数種類の製品が含まれる。
2基の衛星は軌道上試験において、いずれも高い応用効果を示した。これらが運用開始された後、大気環境及び陸地生態系の観測を実施し、美しい中国の建設、地球規模の気候変動への対応、「ダブル炭素」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)の目標達成に重要なデータサポートを提供することになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年7月29日
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