華龍洞人は東アジア最古のホモ・サピエンスに進化した人類 中国の科学者が確認

人民網日本語版 2024年12月09日14:02
華龍洞人は東アジア最古のホモ・サピエンスに進化した人類 中国の科学者が確認
12月6日に安徽省池州市東至県の華龍洞遺跡陳列館で撮影された人類頭蓋骨化石の欠片。

開催中の2024華龍洞遺跡学術シンポジウムで8日、シンポジウム成果が発表された。華龍洞人が東アジア地域で最古のホモ・サピエンス(現生の人類)に進化した人類であることが確認された。華龍洞遺跡は東アジア地域のホモ・サピエンスの起源の究明に重要な研究材料を提供している。新華社が伝えた。

華龍洞遺跡は安徽省東至県に位置し、1988年に発見され、人類の化石や石器などの人類活動の証拠が同時に含まれる重要な古代人類遺跡だ。科学研究者は現在まで同遺跡で約20の個体からなる古人類群、400点以上の古人類が製作・使用した石器、大量の人工的な切断や打撃の痕跡がある骨、80種以上の脊椎動物の化石を発見した。

研究者は複数種類の方法による総合的研究により、華龍洞古人類の生存期間は約30万年前であることを突き止めた。華龍洞人は古代型人類から現代人への移行途中の古人類に属し、その顔と下顎はすでに現代人に進化し始めていた。顔が平らで、眼窩が高く、頭蓋骨が細く、現代人の象徴的な特徴である下顎の原型が現れていた。現代人の初期的特徴の出現により、華龍洞人は現在までで東アジア地域でホモ・サピエンスの特徴が最も多く見られ、年代が最も古く、古代型人類からホモ・サピエンスに移行する古人類であると考えられるようになった。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年12月9日

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